9月とは思えぬ 30度を超える真夏日
柔和なお顔をしたお地蔵さまが 中庭に立つ
四百キロを超える 頭でっかちの体躯はご立派
コロナ禍に
負けない笑顔と
優しい言葉で
満ち溢れる職場を
願って建立した
師は 地蔵開眼に祈念して 経を唱える
老男女が 中庭を見渡せる窓越しに席を置き
静かに読経に合わせ 合掌する
師は 浄土真宗の僧侶である
特養ホームの中庭に
コロナウイルスの収束を願い
和顔愛語のこころを伝える
地蔵を 建立した
施設の利用者も 職員も
和顔愛語のこころを尽くして
終の住処で 安心して過ごせるよう
その願いを 一身に受けたお地蔵さま
御利益は
一人ひとりのこころに宿る
信じるということは
自分のいまのあり方を問うことか
信じるということは
ひとの仕合わせを祈ることか
信じるということは
信じる人に救われるということか
コロナ禍で 日々の安寧を祈り
こころ穏やかにして 今日もひとと関わる
こころ安らかにして 今日も家路につく
こころ無にして 今日も手を合わせる
※和顔愛語(わげんあいご):大無量寿経の一節で、その意はうそ、いつわり、こび、へつらいの心を持つことなく、いつも穏やかな笑顔、愛情のある言葉を持って人に接し、相手の意志を先んじて知り、その望みを満たすこと。
〔2020年9月8日書き下ろし。8日地蔵開眼の儀があった。リスクゼロを続ける職員への師の思いを伝える日となった〕




