鳥居一頼の世語り―「心守る詩」を書き続けること―
壊れそうなもろい心/傷つき病んだ心/哀しくてやりきれない心/悩みと不安に揺れる心/おもいを断ち切ろうとする心/見下され虐げられた心/許しがたい憤りの心/人は人によって心に大きなダメージを負う/だから/不条理に立ち向い/理不尽にあらがい/逆境を跳ね返し/夢をあきらめない/そして/ひたむきに愛に生きる/そんな心模様を描きたい/せめて一時でも心を癒やし励ましたい/あなたの心を守る詩を贈りたい/非力な私の揺るがぬおもいです/鳥居一頼
Kazuyori Torii talks about the world ―Keep writing “heart-protecting poems”―
A heart that seems to break/A heart that is wounded and sick/A sad and intolerable heart/A heart swayed by worries and anxiety/A heart that tries to cut off regrets/A despised and oppressed heart/A heart unforgivably resented/Damaged most by others/So/Confront irrationality/Resist un-reasonability/Repel adversity/Never give up on a dream/And/Live in love earnestly/I want to manifest such a state of mind/I want to heal and encourage my heart at least for a while/I want to give you a poem that protects your heart/I’m powerless, but I have an unwavering feeling/Author Kazuyori Torii
メビウスの帯/Möbius Strip
男は醒めた頭で メビウスの帯を想像した
5時間は 飲んだろうか/5時間の語らいは 十数年の時空を超えた/ただ 彼の体力の限界を超えていたのかもしれない/互いに気遣いながらも 過ぎゆく時間に身を任せた
周到な段取りをして 札幌に飛んできた/会いたいという強固な意志と 一筋気の行動に/ただただ 驚嘆と感謝 そして平伏するしかない/でも疲弊していた身体は 正直に弱さを見せていた
男は 紙片でつくったテープをひねった/同世代の二人の歩んだ道は 別々だった/交わることは 数度しかなかった/だからいま 互いの道が一本の軌跡になったことは/奇跡なのだ
大学をリタイヤしてから ずいぶん経ったある日/突然メールが来た/つてを頼って探し当て コンタクトを求めてきた/去る者追わず 来る者拒まず/男は そうして生きてきた/躊躇なく 受け止めた
男は 輪に人差し指を走らせた/一本になった軌跡を なぞった/この1年 矢継ぎ早に仕掛けてきた/男は 求められるまま ためらうこともなく 書いた/子ども 教育 学校 福祉 政治 などなど/手当たり次第に 思い浮かぶまま 書き綴った/地方紙で連載していたコラムの規制は 全くない/自由な思考と志向 そして嗜好/文字数の制限もなく こころのおもむくままに 書き綴った
彼は いま二人で発信しているこのブログを/共働だと 同席した若い大学人に語った/しかし 男には 一本筋の通ったポリシーはない/それを許容する 彼の熱い懐で/悠々こころを遊ばせ 甘露を味わう
男は メビウスの帯を机上に置いた/人生の晩期に 至福の時を共有する同伴者の/一日も早いご回復を ただひたすら祈った
〔鳥居一頼/2019年11月28日書き下ろし。2019年12月1日アップ。初冬の来札に深い感謝と尊敬を込めて綴る〕
【 鳥居一頼の世語り:Kazuyori Torii talks about the world 】
「 いまを カタチに」/誰かに なにかを 伝えたい/ひとは なぜ そうしたいのだろうか/あなたと 生きる意味を ともに考えてみたい/ひとは なぜ そう願うのだろうか/なにかが わたしを 惹きつけてやまない/ひとは なぜ こころをときめかすのだろうか/ちいさな こころの声を コトバにすることで/すこし わたしという “ひと” が カタチとなる/ちっぽけな 存在である “わたし” /でも 確かに いまを この宇宙の一点に 立つ/鳥居一頼
(983)始動/2022年3月15日/本文
∫
(1)きょうという日/2019年7月17日/本文
【 ブックレット:Booklet 】
本ブログに投稿・収録された原稿のいくつかを、ひとつのテーマのもとに編集したものです。編集の都合上、加筆・修正した部分を除き、基本的には原文のまま掲載しています。
(7)鳥居一頼著『めんこいしょ』/2021年5月30日/本文
(6)阪野 貢著『市民福祉教育の基底』/2021年5月10日/本文
(5)鳥居一頼著『子らよ すこやかに』/2020年7月15日/本文
(4)鳥居一頼著『現代政治ことわざ誤用集』/2020年6月5日/本文
(3)鳥居一頼著『子どもを詩う―まっすぐなまなざし―』/2019年10月1日/本文
(2)鳥居一頼著『ふくしを詩う―ほころびを繕う―』/2019年10月1日/本文
(1)阪野 貢著『福祉教育の歴史と理念』/2019年10月1日/本文
ブックレット:アーカイブ(2)鳥居一頼
(5)めんこいしょ/2021年5月30日/本文
(4)子らよ すこやかに/2020年7月15日/本文
(3)現代政治ことわざ誤用集/2020年6月5日/本文
(2)子どもを詩う―まっすぐなまなざし―/2019年10月1日/本文
(1)ふくしを詩う―ほころびを繕う―/2019年10月1日/本文
提言・アピール:アーカイブ(1)
(5)緊急アピール ⑤/鳥居一頼・市民福祉教育研究所:怒髪冠を衝く(どはつかんむりをつく)―政府の日本学術会議会員任命拒否に屈してはならない/2020年10月8日/本文
(4)緊急アピール ④/鳥居一頼:検察庁法改正案に強く抗議。法治国家を揺るがすこんな政権、絶対許さない!/2020年5月11日/本文
(3)緊急アピール ③/鳥居一頼:「緊急事態宣言」、その貧しい政治判断/2020年4月7日/本文
(2)緊急アピール ②/阪野 貢:「差別と憎悪と分断」の社会・ニッポン。「生」の思想の構築と展開を求めたい!/2020年3月24日/本文
(1)緊急アピール ①/鳥居一頼:赤木俊夫氏の奥様の英断に感謝。子どもたちに正義と事実を伝えたい!/2020年3月23日/本文