おちょくるな
五輪を優先するなど問答無用
五輪にたかるIOCなど有害無用
五輪が無観客なら開催無用
どれだけおちょくれば 納得するのか
五輪は歓迎されぬ
五輪で命は救われぬ
五輪で喰ってはいけぬ
どれだけおちょくれば 気が済むのか
なぜ五輪をするのか わけさえ言わぬ
なぜ五輪が特別なのか わけすら知らぬ
なぜ五輪を中止できぬのか わけさえわからぬ
おちょくるな
五輪が暮らしを ビシビシ叩く
五輪が命を ミシミシ奪う
五輪が民意を ガンガン分断(わけ)る
おちょくれば民意は変わる
五輪で政権支持率アップはあり得ない
五輪で政治家の選別カウントダウン始まる
五輪が政治のあり方を見極める
おちょくるなら覚悟を決める
政治に目覚める若者たち
政治を直視する無党派たち
政治を大きく動かす有権者たち
おちょくられてたまるか
五輪の開催に全力を尽くすなど
求めてなんかいない
前代未聞の社会実験に与(くみ)するなど
断じて許されない
たとえ開催されても 強く反対する
〔2021年7月9日書き下ろし。東京4度目の緊急事態宣言、8月22日まで。大規模な社会実験が東京を舞台に始まる。犠牲者は人間ではなく数字にしか過ぎまい〕
付記
4都県、五輪無観客 会場規模・昼夜問わず一律 宮城・福島など4県は有観客
23日開幕の東京五輪の観客の扱いについて、政府、東京都、大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の5者は8日、代表者会議を都内で開き、4度目の緊急事態宣言が出る都内の会場は無観客とすることを決めた。引き続いて開いた関係自治体との協議会で、まん延防止等重点措置が適用されている神奈川、千葉、埼玉の会場の無観客も決まった。
全42会場のうち34会場が1都3県にある。収容人数の大小や競技時間の昼夜を問わず一律に無観客とする。安倍晋三前首相が大会延期を決める際に表明した「完全な形での開催」はかなわず、緊急事態宣言下で開催し、大半の会場が無観客となる異例の五輪となる。
資格認定証が発行されているIOC関係者らは入場できるが、組織委が「真に必要な人数」を精査する。丸川珠代五輪相は「具体的な数字を議論したわけではない」と述べた。
宣言や重点措置の対象ではない宮城、福島、静岡、茨城の4県は有観客となった。宮城、福島、静岡は「収容人数の50%か1万人の少ない方」、茨城は学校連携の児童・生徒らのみ入れる。北海道は引き続き調整する(9日「収容人数の50%以内で最大1万人」を上限に観客を入れて開催決まる)。
首都圏会場が無観客となることで、パラリンピックを含めて900億円を見込んでいたチケット収入の大半はなくなり、組織委は赤字になる可能性が高い。招致時の立候補ファイルではIOCに負担義務がなく、都や国と協議する方針だ。
パラリンピックの観客は「7月16日までに決める」としていた方針を変え、五輪閉幕後に決める。(朝日新聞2021年7月9日)