「共働」と課題解決の流れ

筆者(阪野)は先日、ある社協の職員研修会(学習会)に招かれ、(1)「極点社会」と地域アイデンティティ、(2)ソーシャル・キャピタルと「活動する市民」、(3)社協と役職員の今後のあり方、等々をめぐって学ぶ機会に恵まれました。社協職員の熱意に圧倒されるばかりでしたが、それゆえに筆者にとっては有意義な時間となりました。
席上、筆者の拙文「協働と共働」(2013年9月16日投稿)について、いま少し分かりやすく説述すべきである旨の意見をいただきました。そこで、誤解を恐れずに、以下のような作図を行いました。
図1 の「共働」については、行政と市民が、問題把握から課題解決に向けた「ネットワーク」「場」(「プラットホーム」)を創設し、そこにそれぞれが参画(登壇、登場)し、対等・協力の関係のもとで事に当たること(共同、協同)、と理解しています。その際の鍵概念は「相互作用」「相互補完」「相乗効果」です(上記の拙文参照)。
図2 は、共働の「プラットホーム」における「課題解決の流れ」をまとめたものです。現状把握・分析を前提に、問題認識・理解の広さ・深さ(問題の領域・深刻さ)は異なります。さらにそれによって、課題形成・解決の内容や方法も、行政の政策や施策としての対応から、市民による個別具体的な実践活動としての対応に至るまで、多様かつ多元的になります。

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