ひとりぼっち

笑ってみる
ちっとも おかしくなんかない

大好きなハンバーグを 思いっきり食べる
ちっとも おいしくない

ゲームで遊ぶ
なんだか つまらない

やけくそに 友だちの名前を 叫んでみた
そしたら やたら 悲しくなった

すこし 涙が 出て来た
泣きたくなんかない
大丈夫 ぼくは 弱虫じゃない
大丈夫 ぼくは ひとりぼっちでも 怖くない
平気のへいさ へっちゃらさ
うそぶいている 自分が みじめに思えた

どんなに 強気になっても
だれももう ぼくを 相手になんかしてくれない

その理由?
みんな 知ってるんだ
ぼくが うそつきだってこと
自分にも 友だちにも 先生にも 親にも
約束しても むだなこと 
いつも かんたんに破ってしまう ぼく
自分でも いやけがさすけど 
うそつきは やめられない 

だから みんな離れていった
いまは ひとりぼっち
だれも 声をかけてくれない
だれも ぼくを見てくれない
だれも ぼくの話を聞いてくれない
ぼくは ぼくを 信じられない 
それがいちばん怖い
だから ぼくはひとりぼっちになっちゃった

〔2013年11月3日。困っている子、どこにでもいる子。そのまま大きくなった大人がいろんな世界を闊歩する。だから一緒に考えよう〕