小さい頃に きっと誰かに 読み聞かせてもらった (とは言い切れないが)
みんなが知ってる (と思う) お伽草子(おとぎぞうし)
うさぎはかめを挑発して 丘までの競争を仕かけた (からかい半分 悪ふざけか)
なぜ のろまなかめが 負けると分かっている競争 (固着観念かも?) に乗ったのか
バカにされるのは かめのプライドが許さなかったから (そのとおり)
それとも 闘争心が かめ一倍強かったから (そこも否定できない)
動機不明のまま (とはいっても うさぎはかめの性格を見抜いてあおり その気にさせたファシリテーターだ)
スタートの号砲 (そんなのあるはずない) が 鳴った
(競技はクロスカントリー 距離不明 この時代はみなそうだった)
うさぎは勢いよく飛び出し 圧倒的に優位に立ち 勝利を確信した
(スタートからつまずいたら お話にならない)
かめは 全力?で 四つ足を ゆったり動かし続けた
(起伏のある道は 厳しい!)
うさぎは 涼しい木陰で 一息ついた
(♫ 大きな栗の木の下で… 牧歌的なワンカット)
うとうとしているうさぎを尻目に かめは丘をめざした
(かめはうさぎなど 眼中になかったかもしれない)
うさぎは しまったと飛び起きて かめを追った
(そのスピードは 青函トンネルを走る 北海道新幹線の如く!)
タッチの差で かめが勝った
(何の根拠もなく 札幌競馬場での鼻の差のほうがリアリティと推理)
かめの快挙に 称賛の声で 丘は埋まった
(観客数は 札幌ドームほどでは きっとない)
うさぎは 慢心を攻められ 赤っ恥をかいた
(悔し涙で 目が赤くなったという異説も)
さて 勝ったかめは 最後まであきらめず 粘り強く 戦い抜いた
(そういうわけではなく ただひたすら歩き続けただけだったとおもうが 周りは勝手に勝者に加担し フェイクもどきを流すイマドキのSNS風戦評記)
負けたうさぎは なんと罵倒(ばとう)されるか 想像に難くない
(体験学習です! どんな汚いことばを投げつけられたのか やってみて)
勝つことだけが求められた上での 惨敗だった
(高慢ちきの奴が負けると 判官贔屓の日本人は 溜飲(りゅういん)を下げるのだ)
このお話を聞き終わった幼児が こう尋ねた
「どうしてかめさんは うさぎさんを起こさなかったの?」
「ううん…? うーん!」
さて あなたなら どう答えますか?
NHK朝ドラ「なつぞら」風に
「なつよ どうする 来週につづく」
※判官贔屓(ほうがんびいき):源義経を薄命な英雄として愛惜し同情したことが転じて、弱者に対する第三者の同情や特別に目をかけ力を添え助けることの意。
〔2019年8月24日書き下ろし。あなたなら、幼児にどのように答えますか? 小さな子どもの疑問は、物事の本質を鋭く突いてきます。私も一緒に Thinking Time Start!〕