来客は 学校の玄関口のインタホンを押し用向きを伝え 解錠を待つ
あるいは 職員室の小さな小窓で 来客であることを伝える
さらに 玄関口に置かれた小机の来客名簿に
氏名・所属・連絡先・訪問目的・時間を記入する
入校手続き完了し 校長室へと向かう
どこの学校でも これくらいのレベルで 不審者対策
犯罪予防は 地域の人が出入りしにくい
まるで 塀の中の学校にしてしまった
一切の手続きがない 学校があった
職員室の小窓に顔を出して挨拶し 校長室に直行
アポがあってもなくても
校長が在室であれば いつでもウエルカム
誰が来ても 時間があればいつでも対応した
町内会役員 老人クラブ役員 PTA役員 保護者 民生委員・児童委員
校長室の扉は いつも地域に開いていた
なかでも社協のスタッフは 子どもと福祉をつなぐ キーパーソン
地域の要望は 直接校長に伝わる
学校の要望も 直接地域に伝わる
地域の行事に 学校も参加する
学校の行事に 地域は支援する
教員が校務で地域へ出るときには 依頼毎が多い
学校を代表していくのだから
失礼のないよう服装言葉遣いには 気を配る
ロッカーに着替えを用意してあるのは マナーのひとつ
地域や保護者の 教員の評判もいい
問題のある子について 児童委員と情報交換
地域での見守り活動 町内会や老人クラブと情報交換
地域行事への参加要請 文化祭への子どもの作品の提供や参観のアピール
学校行事への参加要請 老人クラブと新一年生で桜の苗木の共同植樹
事あるごとに 関係者が誘い合わせて集まってくる校長室
そこが 学校教育への信頼づくりの場となった
そして 教職員への信頼へとつながった
だから 地域は 学校が自分たちの学校だと 愛着をもって関わる
それは 子どもの社会的な育ちを サポートすることにほかならない
さらに 子どもを地域と共に教育するという 地域連携のカタチとなる
〔2019年10月1日書き下ろし。校長室を舞台に様々な地域との連携が生まれていった。開かれた学校は、校長室から始まる〕