教員の劣化

世間で 子どものいじめが 後を絶たない
マスコミ報道 敏感にキャッチし
その対策に 目を光らせる
頑張って 
世間の応援 背に受けて
超勤めげずに 日々精進

頑張る教師を 尻目に懸けて
善悪の判断力を 崩壊した者たちが
年下の若い同僚に 矛先向けて
溜まり積もった ストレス解消
複数がいじめをしていた その事実に
愕然(がくぜん)とした
これから先は 何でもありの学校教育
居直る 開き直るしか 平常心は保てない 

子どもファースト こころに決めて
いじめのサインは 見逃さない
学習指導の教材研究 手抜きせず
生徒指導のグループ観察 注視する
緊張感 子どもが帰っても持続する
保護者の電話 時には恐怖 受信拒否は却下され
それでも 仲間と乗り切る毎日です

子どもファースト こころに決めて  
今日も いじめに耐え抜こう
彼らのストレス解消が 
子どもに スクハラしないよう
ただただ いじめに耐え抜こう
彼らも いつかは気づくだろう
やってることの 非情さを
無駄な希望と わかっていても すがりたい

子どもファースト こころに決めて
彼らのやり口 エスカレートする一方
30代40代の いい年こいて 
自律心は 未熟のままの形成不全
徒党を組んで 人格無視の 言いたい放題 やりたい放題
堪え忍んだが もう限界で 訴えた
多勢に無勢 隠蔽にはかるのは 学校の常套手段
薄ら笑いしながら ないことにして とはいかない話 
いのちとこころのダメージ 半端ない

子どもファースト こころに決めて
(そんな嘘 バレバレ)
彼らも 教壇に立っていた 
(だから 深刻なんだ)
歪なこころで 子どもに向き合う
(だと思う)
まともな仕事は そっちのけ
(まじめに やってるわけはない)
でも かばうしかない
(そこまでいうなら こうしよう)
真摯な教育者を 冒涜し続ける教員へのお願い 
強い口調で「やめなさい」
やさしく諭すように「やめてください」

へりくだって「どうぞおやめになってください」
(こんなやわな指導に 従うわけはないから)
教員ではありえない すごい人たち 奨励します
教員ではきっとできない すごい人たち 褒め称えます
教員では考えられない すごい人たち 称賛します

(こんなもんで いかがです)

こころある 教師たちよ 
子どもに恥じることなく 平然と身も心も汚し続ける者たちの
愚行を 決して軽視してはならない
非道を 決して見過ごしてはならない 
犯罪を 決して許してはならない
氷山の一角を いつまでも一角にしてきたことが 暴露されたのだ
これからは 隠そうとする悪しき慣習から 目を背けてはならない
そこで働く者たちの 無関心・無干渉から生まれた空気を
もう吸うのは やめにしよう

こころ痛めた 教師たちよ
またも 学校不信 教師不信という 心的負担を 背負わせてしまった
その不信を 払拭するには
自戒し 信頼に足る“ひと”であることを
全国の学校で 毅然として示すしか 道はない
決して対岸の火事ではないと こころしてほしい
こころ熱き 教師たちよ

こころ強き 校長よ
学校経営の責任を全うするには
子どもを 粗末にしない してはならない共育を 
職を辞す覚悟で 教職員共々 実践するしかない
信託に応えるには いま 何をなすべきか 
喫緊の経営課題が 一人ひとりに提起されたと こころしてほしい
こころ熱き 校長よ
     
〔2019年10月5日書き下ろし。兵庫県神戸市須磨区で発覚した教員の集団いじめ問題に触発され、そのイメージを描く。心ある先生への応援でもあってほしい〕