鹿角レポート

12月5日15時25分
「さんばーず」の公演は 役者の巧みな演技で
見事に 問題の核心に迫った

地域のキーマンの母ちゃんが倒れた
安心させるためにどうするの?
母ちゃんが どんな人をお世話をしたのか
対象は 特定しなかった
ひとり暮らし 老夫婦世帯 障がい者 などなど
暮らしに 困難性を抱えている人たちを想像しながら
参加者それぞれが 対策を考える
100人が12のグループに分かれ
15分しかない制限時間の中で
グループワークが始まった
たくさんの意見が交差する

母ちゃんが 誰にどんなことをしてきたのか
まず書き出してみようよ
その上で 一人ひとり できることしかやれないね 
一人で負担したら また無理することになるから
できることと できないことを 区別して
みんなで それぞれ出来ることを分け合おう
出来ないことは
行政や社協さん 地域包括支援センターに
相談するのも大事だね

ピンチはチャンス
母ちゃんが どれだけ地域に尽くしてきたのか
いままで 母ちゃんに任せることで 逃げてきた
困ったことや 困った人のお節介
そのありがたさを 改めて確かめた
いずれ自分も行く道ならば 
地域のために 人肌を脱ごうと 
引き継ぐことを決めた私たち
どんなふうに 困っている人と関わるのか 
学んでいかねばなりません

母ちゃんが 元気になったら
あなたの出番です
あなたが知ってる 福祉のこと 教えてください
あなたがしてきた たくさんの支えの仕方 教えてください
あなたが大事にしてきた 人との関わり方や添い方 教えてください
あなたが心配しないで済むように 私たちをサポートしてください
あなたは 地域の相談窓口
あなたは 私たちの福祉の先生
あなたは お節介の指南役
自信を持って 関わっていけるまで 
あなたの知恵が 必要です

地域の暮らしの困りごと
そのまま ほっておくことできません
困っている人や困りごとのひとつでも
解決すれば 地域の励みになります
自分たちでもできると 元気が出ます
ここでこれからも暮らしていけると 安心できます
だから困っている人と一緒に ここで暮らしていけるよう
みんなで知恵を出し合って 出来ることから 始めます

お母ちゃんのおもいを 覚悟に変えて
一人の一歩は 小さくとも 
みんなの一歩は 大きな一歩です

〔2019年12月5日書き下ろし。秋田県鹿角市(かづのし)で開催された「地域福祉実践研究セミナー」での、昨日アップした寸劇からグループワークとまとめをレポート。このセミナーでの3地区の実践発表、やるしかないと覚悟を決めたところは元気がありました〕