こころ~小さな哲学者たち

こころとは何か?
ともかく 驚きの感性にあふれていた

「いのちに似ている」
どちらも なくてはならないもの
どちらか一つをなくしてしまったら
生きてはいけないよね

「お父さん お母さんからのおもい」
こころは 愛おしく育てた人のおもいから 生まれてきたもの
こころは 二人からのプレゼント
こころを こう表現する力は どこからわきでてきたのだろうか 
ただただ感動

「こころは 自分を生んだ」
こころは 自分を表したもの
だから 自分だけのもの
人は 二度生まれる
一度目は 母親から
二度目は 自らのこころの意思表示から
自己形成に関わる回答 すごいの一言

「こころは 一番大事で 大切で たからもの」
「こころは 世界に一つしかない自分のもの」
「一人ひとりに たったひとつ」
「だれにもつくれない(コピーできない)」
唯一無二の存在
天上天下唯我独尊 
それはいのちとこころがあって
いま ここに 存在する
拙い言葉は 言葉以上に重い意味を持つ

「こころは 感情」
来たぞ ここから一気呵成に攻めていこう
感情ってなぁに?
「思いやること」
「身体の中にあり 動かしてくれるもの」
思いやりは 動かない限り生まれてこない
待ってくれ!
なんだ これは 子ども以上にテンションはマックス
「気持ち」
気持ちって なぁに?
「悲しみや喜び」
喜怒哀楽の感情を言い当てる
「お父さんやお母さんのいろいろな気持ち」
子どもが受け取る 父母からの感情をさしている
「気持ちを動かすこと」

こころを 動かしてくれるもの
こころを 動かすもの
こころは ただあるものではなく 動いて働くもの
それが こころの本質

たたみかけるように まとめに入った
嬉しいとか 悲しいとか 
そういう気持ちにさせるのは
「相手がいる」ということ
相手がいなければ こころは動いてはくれない
相手がいるから 心配したり 安心したり
相手がいるから 一緒に喜んだり 喧嘩したり
相手がいるから ひとりぼっちには 決してならない

だから きみのことを 大切にしてくれる人への やさしさや思いやりは
きみも 大切にしたいと強く思う心から 生まれてくるんだね
思い合って 一緒にしあわせになりたいという 一番大切なこころの働き
それが「まごころ」
それは 自分で育てていくしかないもの
それが よりよく生きようとする力になるんだ
きみのいのちやこころは 大切な人たちといつもつながっているんだよ
だから まごころいっぱいの すてきな人になってください

〔2019年12月7日書き下ろし。いのちとこころを考えた小さな哲学者たちとの愉しき授業。この豊かな感性が貧しくならぬよう親と先生方にお願いするしかありません〕