おもいをカタチに

セミナー フォーラム 研修会
シンポジウム パネルディスカッション
トークセッション 講演会
ワークショップ グループワーク ケーススタディ
などなど 福祉に関わる 市民教育の場と機会
おもうところから名付けられる 事業名やプログラム

テーマにマッチングするゲストを招聘する
市民の関心度とゲストへの興味心で 事業の成否は概ね決まる
講演主体の事業は 話の中身は講師に丸投げ
だから 一方的に市民は拝聴します

これが 苦手な講師がいます
依頼され 一緒にプログラムを創りたいと意向を伝える
相手の反応を確認して やる気があれば受諾する
面倒くさい講師です
なぜこの事業を 講師を指名して実施するのか
担当者のおもいを 吐き出さなければ
市民におもいを 伝えることは叶わない
だから 手間も時間もかかります
曖昧だった目的が鮮明になって 互いに共有されたとき
はじめて 企画が動きます

企画を共にするということ
その目的や対象により その内容も方法も多種多様
より効果的なプログラムに仕立てるには どうするのか
地域や市民の福祉意識や活動の実態を把握しながら
講師と担当者 協議を重ねて
はじめて なすべき課題が見えてくる

企画を共にするということ
既成のカタチにこだわらず 
ときには殻を破る勢いで もっと面白くしてみよう
アイディアは ワクワクする事業になればなるほど湧いてくる
できるできない後回し まずは机上に乗せて考える

企画を共にするということ
お互いに企画力を磨くチャンスです
どうすればおもいをカタチにできるか
互いにいま持てる力をぶつけ合い
よりよい事業になるように 誠心誠意努力する
問い続ける中で見えてくる 一本のプログラム・ライン
そこに だれを巻き込みながら協働するのか
事業を核に関係する人を集めて 運営力をつけていく
事前準備こそは 協力学習のプロセスそのもの
それが 福祉学習の醍醐味と魅力になるのです

企画を共にするということ
担当者のおもいが カタチとなって成就したとき
自信を持って 市民と向き合います
仕事への喜びと 協働の学びの愉しさが 湧いてきます
市民の反響がよければ 充足感と自負心が 生まれてきます
次の事業への意欲と原動力も 湧き出てくるのです
講師も新しいプログラムを手に実践したことで
創造性が触発され 本気モードが維持されます

企画を共にすることで
仕事ができる人として 成長するのです
福祉の人として 生きる覚悟が生まれてくるのです
ここが「福祉」の学びの怖さです

〔2019年12月24日書き下ろし。イブの夜、福祉の最前線で頑張るすべての人を慰撫したい〕