「みんなが 仕合わせに なりますように
世間が 生きやすく なりますように
いつも こころ穏やかに 笑顔と感謝に満ちた
時間を あなたと 過ごせたなら
どんなにか こころ癒やされることでしょう
うとましいことや ねたましいこと くやしいことも
いつか きっと忘れられます
いんでないかいって 許し合えば きっと仕合わせに なります」
民生委員児童委員へ宛てた最初のメッセージ
行の左の頭の文字を読めば 浮かんでくる言葉
ここが 初任者研修のスタートライン
会場が ざわつく
少しずつ こころをほどく
ワークショップは
19編の詩と 1本のシナリオで構成されている
配布された赤い資料集を 目で読みながら
詩で訴えている おもいを共有化していく
ただ全ての詩を 消化することはできないと 断りを入れておく
割愛した詩は 帰宅してから
今一度紹介された詩とともに 読んでほしいと言葉を添える
資料集は 詩集でもあった
はじめに
『小さな幸せを希望に紡ぐ私のまち登別』を朗読
登別の地名を 自分のまちに読み替える
わたしという存在が 行動を起こすことで
地域で生きる 地域に生きる 地域が生きる
福祉でまちづくりをめざし
躍動する市民として いまここにいることを
知らしめます
問題提起に選んだのは
『青い手帖』
委嘱されたときに手渡された 特別な民生委員の手帖
初心者マークをつけて ドギマギしながら 1ヶ月半
今日の研修は 少しでもこころのもやもやを 果たしてくれる…かも
そんな期待を持ちながら 未知なる世界に緊張しきり
その手帖を手にしたときの 不安や葛藤に添ってみました
そして 静かに背中を押してみました
まずは知っておきたいことがあります
これからつながる人の人生の一端を
長い詩なので 黙読します。
『群像』
午後の静寂な刻が流れます
昭和・平成・令和を生きる人たちと
対話しながら つながっていきます
読み終わった頃合いを見て
民生委員の活動に 直接関わるところを朗読します
『お節介かも 知れない
けれど 手を握り返してくれたら 力を貸したい
だから 私の役目を知り ただそうするだけ
困っている人を 助けてと声に出せない人を
そのまま ほっておくことは 私にはできない
「そんな薄情な人間には なりたくない!」
私の中の ”わたし” が叫ぶ
その声に 突き動かされたように
同じおもいを持つ 仲間に支えられ
きょうも 明るく笑顔で 心配事の「御用聞き」
私のボランタリーな活動が 始まる』
お節介を 否定する人
そんなお節介は 無用です
公に お節介の「御用聞き」
民生委員のボランタリーな活動です
聞いてばかりでは 眠くなってきました
そろそろ 皆さんにも動いてもらいましょう
※『小さな幸せを希望に紡私のまち登別』:「鳥居一頼の世語り」(37)/2019年8月21日投稿 から引用
※『青い手帖』:「鳥居一頼の世語り」(148)/2019年12月10日投稿 から引用
※『群像』:「鳥居一頼の世語り」(2)/2019年7月19日投稿 から引用
〔2020年1月23日書き下ろし。石狩レポート第2弾。参加者の緊張感や不安がまだ充満しています。次の一手がこの空気を一掃していきます。お楽しみに〕