にわか劇団「石狩浜」 登壇
『自分のネットワークをつくろう』
「こんにちは、佐東さん、いましたか」
田中役の女性が 最初に放した一声で 会場がわく
舞台に上がって 役を振り分けられ
シナリオに目を落として すぐに開演
その第一声は 観客を見事に惹きつけた瞬間だった
会場入りしたのは 開会15分前だった
参加者名簿を渡された
受付では まだ参加者の受付をしていた
開会の挨拶が終わり 「百年の歴史」のビデオが流れた
会場を出て 受付をのぞいてみる
数人の石狩市民児協の役員が 受付の整理をしていた
そこで 市内の各地区の新任委員から
女5名男1名を 推薦してもらった
その理由は 何も言わなかった
突然指名され 何をさせられるのかもわからず
舞台に上げられて ドギマギしながら
シナリオを片手に 即興で演じる
朝の緊張感や不安を 微塵にも見せず
6人の楽しげな会話の様子は 会場をさらに和ませた
話の中身に引き込まれながら 聞き入っていた
彼らの人選は 見事に当たった
6人は 堂々と演じきった
会場から 割れんばかしの拍手が起こった
問題を焦点化するケーススタディとして 寸劇を書いてきた
参加者と一緒に創り上げる 研修スタイルだ
でもこんな展開は 参加者も運営者も 誰も予想しなかった
このあとグループワークに入る
新人が 担当地域にどのように入っていくのか
地域のキーパーソンを 把握すること
その人の周りに集まる人たちとのつながりを知ること
そして 先輩委員のフォローアップを受けることでの 不安の解消
さらに 先輩から地域や人との関わり合い方を学ぶ 機会の設定
地域の寄り合う所こそ 最も必要とする新人教育の現場でもある
このような仕組みづくりを 市町村で取り組むのなら
1期で辞める人が 軽減されるかも知れない
そこに 民児協やその担当者の これからの対策が問われるのだ
そんな思いも込めた ケーススタディであった
ねらいは 6人の新人の演技力によって 達成されていた
時間も 押し迫ってきた
用意した詩の選択を急ぎながら 次の展開へと移った
子どもと児童委員の関わりについてはパスして
自宅でゆっくり詩を味わっていただくようお願いした
委員としての心づもりについて
朗読者と司会者を指名した
『人生の棚卸し』
各グループで朗読が終わると 拍手が起こった
全てのグループに 拍手は広がり
そして 愉しげな声が 会場を包みだした
※『人生の棚卸し』:「鳥居一頼の世語り」(124)2019年11月16日投稿 から引用
〔2020年1月26日書き下ろし。シナリオ『自分のネットワークをつくろう』は、明日紹介します。雰囲気を味わってください。石狩レポートも次でラスト。明日は帯広に向かいます〕