飛沫飛ぶ
第一次世界大戦
アメリカが隠蔽工作したが結果の
スペイン風邪の大流行
米兵の弱点 敵に知られぬようはかったが
その戦略が 大凶と出て
世界に蔓延したインフルエンザ
いまだ大国 その流行に悪戦苦闘の惨状なり
中国を非難するその口は
その卑劣さを 歴史に学ぶ心なし
アメリカ一番と うそぶく男の支配の中で
民も企業も軍隊も 正義と良心 金に置き換えて
世界を歪めているだけか
飛沫飛ぶ
コロナウイルスの防疫の果てに 監禁状態となりし民
起こりうるリスクは 想定済みか
船内感染進む中 幼き子らの一命も危うし
先に救うべき命を なぜ放置してきたのか
後手後手にまわるお粗末 披瀝して
船内の民の不安をただ煽り 言い訳だけは上手くなる
いまごろようやく緊急搬送とは 情けない
飛沫飛ぶ
観光立国 存亡の危機
中国からの観光客が いかに日本の経済を潤してきたのか
ホテルの倒産の危機もささやかれ
沈静化の気配なければ 関連倒産起こってこよう
IR推進法案論議しようと てぐすね引いてお持ちの方々
要はこうなると 危機感持って臨みなさい
あぶく銭を稼ぐつもりが
飛沫が飛ぶと一瞬に 経済回らぬ緊急事態
そんな危うい政策の上に乗せられた 暮らしのあることを
見事に証明して見せました
飛沫飛ぶ
消費税で落ち込んだ経済活動
追い打ちかけて 飛沫が飛んだ
30年までに 消費税15%のアップをしなければ
財政持たぬと IMFの提言踊る
いつまでも つまらぬことを隠し続ける 小っ恥ずかしい内閣は
老害と自己保身だらけの輩と取り巻きを頼りに
それにつながる官僚たちと
スローガンしかない政策掲げて 飛沫を飛ばす
日本丸は 船内感染をさらに拡大させ
もう防塵マスクすら 通用しない
民は 無残にも防御を解かれ 裸体を飛沫に晒す
飛沫は 毒性をさらに強め 無差別に攻め
日本の経済を 深刻な事態へと追い詰めていく
〔2020年2月11日書き下ろし。検疫体制の問題も今回露呈した。観光立国はウイルスで瓦解していく。その脆弱さをIMFに指摘された〕
付記
「新型肺炎、日本経済のリスク=消費税15%への上げ提言―IMF」
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は10日公表した日本経済に関する年次審査報告書に関し、新型コロナウイルスによる肺炎感染の拡大は「新たな景気へのリスク」と警戒感を示した。高齢化による社会保障費増大で財政悪化が深刻になると懸念。消費税率を2030年までに段階的に15%へ引き上げるよう提言した。
審査担当のポール・カシン氏は、新型肺炎の感染拡大で中国との間で貿易や投資が冷え込む可能性を指摘。「訪日客数の落ち込みで観光や小売りが打撃を受ける恐れがある」として、日本経済への影響を注視すると説明した。
報告書は、財政赤字が膨れ上がる中で「債務持続性のリスクを減らすため、緩やかな消費税増税」を求めた。消費税率を30年までに15%に引き上げれば、財政赤字が国内総生産(GDP)の2.5%分減ると試算。社会保障費削減などと組み合わせることで、赤字は最大6%減らせるシナリオを示した。(時事通信社2020年2月11日)