遺書に名前があるか?

23日参議院予算委員会
安倍首相と麻生財務大臣
再調査するかを問われ すでに適切に処理されている
再調査はしないと答弁
さらに 赤木俊夫氏の遺書に私の名前があるかと
書かれていなければ 経緯がいかなるものであっても
私に責任はないと 首相は開き直る
野党の追及 新事実が出てきても 不甲斐ない感情論
準備不足で いつもの堂々巡り 成果なし

赤木氏の妻は コメントで訴える
「すごく残念で、悲しく、また、怒りに震えています。
夫の遺志が完全にないがしろにされていることが許せません。
もし夫が生きていたら、悔しくて泣いていると思います。
…二人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではない」

財務省で調査し 報告されているのが全て
関係者は 規則に則り処分後
適材適所で 要職に異動したのは問題なし
功労に報いる あからさまな人事は 
この強権内閣の 愚の骨頂を極める
喜んで拝命うける上級官僚 仁なくして誇りなし
続く下級官僚 出世競争の必勝法を学び続ける
近畿財務局で 共に隠蔽工作を指示され作業した者たちは
同僚を亡くすも 真実の声あげず 沈黙する
赤木氏の妻の憤怒と勇気ある行動に 声を出してほしい     

安倍首相と麻生大臣の
手前味噌の調査で よしとするその口に
二人こそ 調査される側の人間であると
妻は見事に 核心を突く 
だからこそ 隠し通すことに執着し 
二年経っても 人を食った答弁を繰り返す
野党も 低い調査能力で 追求不発の繰り返し
オリンピックが延期されれば 政局となる
だからいまが 野党の踏ん張りどころ
バラバラの思惑がからみ カタチばかり連携は
すでに見透かされていることを 肝に銘じて覚悟を示せ 

冷酷非情の政治の世界に 妻は果敢に闘いを挑む
思想的に傾倒した者や 内閣の熱烈な信奉者 
そして 罵倒中傷することに快感を覚える 心歪んだ匿名者
この世の憎悪が 一人の女性に集まることが 危惧される
ただただ身辺の安全を 護ってほしい
心ない非難と暴力を阻止できぬ国家は その誹(そし)りを免れない
権力者よ そうならぬよう心してほしい
民は 騙されぬよう 耳目を属す
 
※耳目を嘱す:耳をそばだて目を注いで見聞する。

〔2020年3月23日書き下ろし。正義の者が身の危険を感じる祖国は、なんと浅ましい国なのだろうかと、そうならぬ事を願う〕