過酷な緊張が続く 老人福祉施設の現場
新型コロナウイルスとの 長い戦いが続く
終わりの見えない 長い戦いに挑む
プライベートな生活も
厳しい自己管理と自己犠牲を強いられる
高齢者施設の 介護士たち
目に見えぬウイルスとの 未知なる戦いに立ち向かう
老若男女の 介護士たち
そこで暮らす老人たちの 当たり前の日常に寄り添う
不撓不屈のやさしき 介護士たち
福祉施設に 決してウイルスが持ち込まれぬよう
介護士だけではなく 職員が一丸となって
一人の感染者も出すことなく 出さぬよう
徹底した水際作戦で 高齢者の命を護る者たち
それぞれの持ち場を 必死に維持する者たち
彼らの心が くじけぬよう
彼らの身体が ウイルスに冒されぬよう
その奮闘ぶりを想像し 熱くエールを贈りたい
職員一人ひとりのおもいを共有し 支えていきたい
彼らの取り組みこそが いま市井に求められているのである
日々どう戦ってきているのか その一端を紹介し
いまの一人ひとりの働き方と暮らし方を ふりかえってみたい
〔2020年4月21日書き下ろし。関係する高齢者施設の感染症に対応するマニュアルをいただいて1週間、是非紹介したいと思いながら手元で温めていた。どのような対策をとって日々奮闘しているのか、想像してほしい。全国の老人福祉施設職員にエールを贈ってほしい。そして我身のあり方を考えよう〕
付記
「特別養護老人ホームにおける新型コロナウイルス感染症対応における基本方針」
入所のご利用者への対応
■ ご利用者から感染症の症状が出た場合は…
*軽度の場合を含め早急に個室で対応し、隔離による経過観察をしましょう
*インフルエンザ・コロナウイルス等が疑われる場合は、関わるスタッフを限定しましょう
*夜勤を含め、感染症の症状が出た場合の対応を、各フロアで文章化してください
*ご利用者に飛沬感染となる症状がある場合は、布マスクを着用していただきましょう
■ ご利用者の体調不良時における通院について…
*通院時の感染を予防するため、緊急を要しない通院はできる限り避けましょう
*通院時はご’利用者・スタッフ共に必ずマスクを着用
*帰苑時は必ず玄関で手洗い・手指消毒
*帰苑時に必ず玄関で車いす消毒(タイヤ、ひじかけ、グリップ、EV前でも次亜噴霧器使用)
*初期症状には常備薬(葛根湯、麦門冬湯など)を活用してください
■ ご利用者の体調管理について…
*食事前と排泄後のご利用者の手指消毒を徹底しましょう
*こまめな水分補給を心がけてください
*免疫の向上が感染症の発症リスクを軽減します(質の良い睡眠、栄養バランス、甘酒など)
*気温が暖かくなって来たら、屋外での散歩はOKです
■ ご家族の面会について
*緊急を要する状況以外は、ご家族にも面会をお断りしています
*近況の連絡など、ご家族とのつながりも大切にしましょう(写真や動画、オンライン面会)
大切なご利用者を守るためにスタッフのみなさんへのお願い
日頃からの感染症対応、ありがとうございます。おかげさまで、苑内では大きな感染症の発生もなくご利用者の皆さんに安心してサービス受けていただくことが出来ています。しかしながら昨日、近郊の千歳市のグループホームで新型コロナウイルスのクラスター感染(10名)が発生してしまいました。道内でも感染者数が再び増加に転じるなど、二度目の非常事態宣言も現実味を帯びてきています。
スタッフのみなさんには、重度化リスクの高い高齢者が多数利用されている施設・事業所の状況を踏まえ、大切なご利用者を守るための行動として、改めて自身のプライベートを含めた内容についてもご協力をお願いいたします。
以下に記載する内容を、必ず全員が読み込んで行動するようにしてください。
■ 風邪症状及び味覚障害がある場台は、勤務ができません。早めに所属長へ連絡しましょう
*せき・くしやみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み、37度以上の熱発等の風邪症状
*強い倦怠感・味覚障害等の新型コロナウイルスに似た症状
■ 普段から不要不急な外出を控え、自粛しましょう
*緊急を要しない通院、特に病院は感染リスクが高いため、しないようにしましょう
*外出が必要な場合は、必ずマスクを着用し、人混みを避けましょう
*クラスターが懸念されるライブ会場、イベント等への参加は禁止します
*カラオケは密閉・密集空間で、クラスターの危険性があります
*アルコールの飲みすぎは、免疫力を低下させるので注意しましょう
*プライベートでも、丁寧な手洗いを行ってください
■ 家族に感染症の症状がある場合は…
*食事や寝室など、可能な限り生活空間を分けて生活してください
*家族に新型コロナウイルスのような症状がある場合は、上司に報告してください
■ 家族も含め新型コロナウイルス感染者との濃厚接触があった時は、上司に報告してください
*接触の状況により、お休みをお願いする場合があります
■ 海外や非常事態宣言地域(東京、大阪等)への旅行は自粛してください
*特別な事情がある場合は、上司に相談してください
*今年度に限り、短いリフレッシュ休暇の複数回取得を推奨します
感染症の拡大を防ぐ対応
■ スタッフからご利用者への感染予防の徹底
*感染症の症状(下記のいずれかに該当)があるスタッフの勤務自粛
・飛沫感染の恐れのある症状(せき・くしやみ・鼻水・鼻づまり)
・37度以上の発熱(通常時の体温により応相談)
*のどの痛みや倦怠感、味覚障害等の新型コロナウイルスに似た症状
*出勤時における健康状態の書面報告
*排泄ケア等におけるスタッフの手袋交換は、1ケア1交換を徹底しましょう
*スタッフが直接介護を行った場合は、手指を1ケア1消毒(アルコール・次亜塩素)
*配膳前の消毒、特に食事介助は利用者毎の消毒を必ず実施してください
*出来るだけ会話時の距離をとりましょう(理想は2m)
■ スタッフ間の感染予防の徹底(密集・密接・密閉を避ける取り組み)
*休憩環境を見直しましよう(クラスター発生事例あり)
・食事を含む飲食などマスクを外す場面では2メートル以上離れてください
・飲食時の間隔を空けるため、会議室と喫茶室を開放します(11時〜15時・喫茶水曜除)
・休憩室・場所の窓を少し空け、積極的に換気を行う
・飲食以外は休憩中もマスクを着用しましょう
・職員間での飲食物(お菓子等含む)のシェアはやめてください
*会議・研修体の在り方について
・できるだけ席の間隔が広がるよう、参加人数と会場を工夫してください
・可能な限り30分以内、遅くとも45分以内に終えるようにしましょう
■ 環境への対応について
*定期・随時の消毒の徹底
・使用每の車両消毒(八ンドル、シート、ドアノブ等)
・使用毎の共用物品(PHS、iPad、スマホ、PCのキーボード、カートのグリップ等)
・通院で使用した後の車椅子の消毒(タイヤ、ひじ掛け、グリップ等)
・定期の消毒箇所(職員の動線を中心にドアノブ、ステーション内備品等)
*定期的な室内の換気
・換気扇がある居室・ホールは。24時間換気しましょう
・ホールやユニットのリビングなど、多数が集まる場所は食後必ず1日3回は換気