大阪人の本気度を示そう

4日 国は5月末までの 緊急事態宣言の継続を決めた
なぜ月末までなのか その根拠を示さずに
出口策もなく 時間延長かけるだけ
専門委員会に諮問して 承認得たと自信げに
新しい生活様式の奨励も いままでのことを繰り返すだけのこと
さして 目新しいものはない いつものフレーズの繰り返し
この男から発せられたその瞬間から 言葉も中身も朽ちていく

医療の財政的破綻も 
経済活動の厳しい制限も
今のままでは 生活自体が成り立たなくなるは目に見える
貧困に陥ることへの民の不安が 恐怖に変わる
うまく乗り切り切ろうと 小手先ばかりの鈍足対処法
見栄えばかりを気にかけた 結果がこの始末
票読みばかりに奔走したその対価は 政治力の劣化と退化
それが この国の政治の悲劇だ

国が本来なすべきことが 言えない理由はただ一つ
失政の責任を取らされること
直接暮らしに響かぬ者たちが さもさもらしく論議する
民は これ以上仕事が出来ねば 干しあがり暮らしていけぬ
たかだか10万の金を施されても これで暮らしは成り立たない
中小や個人の事業者への支援金 
提出書類が煩雑で 長時間並んでチェックを受けて 
不備を指摘され 申請にまた並ぶ
出し渋りのスタンスが さらに経営を圧迫 窮地に追いやる

コロナの感染者の数は 毎日データで報告される
見れば分かることだから 覚えていなくても構わない
だけど 中小や個人の事業者の申請数と受理した数は
担当が 毎日チェックしてるでしょう
議員よ その推移と実態把握こそ重要なのだ
借入金のご丁寧なご案内だけでいいのかい
見せかけの支援金を出しますポーズ やめようよ
国債発行も 国の借金は民の借金
後々支払うのは 後世の世代って分かりきって執行してる 
防衛予算の武器購入費を 全額削減しても困らない
せいぜい武器商人のトランプが激怒するくらい
自国の経済しか頭にない者に 返す言葉ぐらい用意しとこう
こんなときに ちょっかい出すのは 中国ぐらい
外交で しっかりやるしかないだろう
そもそもそれが仕事でしょ
福祉・教育・医療・経済・外交・防衛 
みんな連動することぐらい 誰でもわかる
それぞれが 乾いた雑巾を絞るくらいの知恵出して
死に物狂いで 国難を乗り切ることしか道はない
その真剣さや本気度が 感じられないのはどうしてか?

問題は 縦割り行政と内閣府の統制機能の不全さにあるのだろう
長期政権の弊害は 能力ある者の登用より 
世渡り上手の者が周りにはびこる 
政策能力を 切磋琢磨して磨き合うことがなかったことに ただ尽きる
だから 旗振っても踊らず
愚策ばかり提案して 恥をかかされっぱなしになるのは必然
いまさら頭をすげ替えても 後に続く者たちも五十歩百歩

お国の御旗を掲げても はいそうですかと 誰も素直にうなずけない
身から出たさび 隠蔽不可
せめて 追加の支援金の算段をしておかなければ
早々に 民の生活費がショートする
だから 大阪がしびれを切らして 〔出口モデル〕を提起した
西村経済再生相の反論「出口は国が考える」
ご立派な発言には もう誰もついていけません

内閣と賢いお役人に 大阪のど根性見したり!
あんたらのやる気と本気が 
ニッポンを変えるモデルとなる
だから 余計なことは お願いだから せんといて!
すぐにアホするやつ お調子こくやつも 
こんかいだけは ほんまに力貸してえな
コロナ禍退治 しっかりたのんまっせ! 
たよりにしてまっせ!

〔2020年5月5日書き下ろし。大阪で飯を食わしてもらっただけに、大阪人の本気の行動力に期待してます〕

付記
西村経済再生相「出口は国が考える」
政府の新型コロナウイルス対策を担当する西村康稔経済再生相は5日の記者会見で「大阪モデル」について質問され、「(休業要請の解除基準が)知事の権限の範囲内で示されるのはいいことだ」と語った。ただ吉村知事の「出口戦略」という言葉については、こうクギを刺した。「言い方は違う。緊急事態宣言からの『出口』ということなら、国が専門家の意見を聞いて考える話だ」
安倍晋三首相は4日の記者会見で、14日をめどに専門家の評価を踏まえつつ緊急事態宣言の前倒し解除を検討する考えを表明。一方で解除要件となる具体的な数値などは「総合的に判断していきたい」(西村氏)としており、固まっていない。それだけに、政府側は大阪府の動きを静観しつつ国の判断とは別だと位置づける。首相周辺も「(大阪は)あくまでも休業要請の話。緊急事態についてはこちらで決める」。大阪府の基準が独り歩きすることへの警戒感をにじませた。
だが、具体的な道筋を描き切れない政府に対しては、経済界からも注文が付く。5日、西村氏とテレビ会議に臨んだ日本商工会議所の三村明夫会頭は「国民にわかりやすい宣言解除の目安を出してほしい」と訴えた。(朝日新聞2020年5月6日「時時刻刻」から一部抜粋)