現代政治ことわざ誤用集(その1)

〈急がば回れ〉
スピード感をもってと言いながら
いつも遅きに失すること

〈二兎を追う者は一兎をも得ず〉
オリンピックと改憲
欲張ったツケは 国民が払うということ

〈柳の下の泥鰌(どじょう)〉
一度上手くいったからと
決めつけて 墓穴を掘ること

〈猿も木から落ちる〉
コロナで 手痛いしっぺ返しを受けること

〈失敗は成功のもと〉
失敗は 周りがみんな尻拭いしたから
彼らにあげた褒美(ほうび)を喜んだということ
“失政は出世のもと”ともいう

〈好きこそものの上手なれ〉
野党をからかうのは大好き
どんどん話術も態度も上達すること

〈人の振り見て我が振り直せ〉
民が政治家の振り見て 考え直すということ

〈楽あれば苦あり〉
次の選挙は 落選の憂き目にあうということ

〈出る杭は打たれる〉
だから官僚は 従順に仕事をするということ

〈逃した魚は大きい〉
ツイッター壱千万件を無視したつけが 議員の首を絞めるということ

〈取らぬ狸の皮算用〉
非常事態宣言を解いて 経済回復を目論んだ途端に挫折するということ

〈暖簾に腕押し〉
マスク配ります 支援金出しますって
頑張ったところで 大した手応えが返ってこないこと

〈鬼に金棒〉
検察庁法の改正 やる気満々
後に続く者への置き土産

〈先んずれば人を制す〉
先を越されて あわてて取り繕い
やってる感を演出するということ

〈火のない所に煙は立たぬ〉
いつも消火器を用意して さっさと消し回ること
広島の夫婦は 消しきれなかったことが悔やまれる

〈類は友を呼ぶ〉
党という看板の下で 友だちごっこすること

〈雨降って地固まる〉
コロナ禍で そう思いたいそうありたいと願う心境のこと

〈塵も積もれば山となる〉
7年もやってれば 掃除しきれない塵は出てくる
いまじゃふんぞり返った政治家が ゴミの山になったということ

〈溺れる者は藁をもつかむ〉
これから始まる党内の政権争い 楽しませてほしい

〈大は小を兼ねる〉
政治家は小ばかりで大がいないから 兼ねられない
でも “山椒は小粒でもピリッと辛い”のは 大歓迎です

〈負けるが勝ち〉
と思った瞬間 その座から滑り落ちるので
決して負けを認めず “真摯に丁寧に”を繰り返すだけのこと

〈下手な考え休むに似たり〉
リタイヤしてほしいと 多くの民は願いを込めている

〈喉元過ぎれば熱さを忘れる〉
“もりかけ”そばにして 喉越し良く飲み込もうとしても
次から次へと問題が起こって 忘れることができず嘆きが続く

〈朱に交われば赤くなる〉
小泉進次郎環境相です

〈口は災いの元〉
森まさこ法相です

〈思う念力岩をも通す〉
壱千万件のツイッターの声が集まった
政治の新しい流れが生まれる可能性を信じたい

〈蒔かぬ種は生えぬ〉
政治家のスキャンダル 
蒔いたから生えてきただけのこと

〈論より証拠〉
これで7年間 逃げおおせた名言

〔2020年5月17日書き下ろし。第1集です。楽しめましたか?〕