コロナ禍で頑張る民生委員児童委員

道内の感染拡大の大きな山は 4月だった
14支庁でゼロだったのは 日高だけだった
GW後の波も起こり 非常事態宣言の解除も遅れた
それでも 胆振・渡島・留萌・宗谷・十勝・根室はゼロ
日高・檜山・上川・釧路は1人だった
多くは石狩管内262人(内札幌222人)だった

東北6県と新潟県の面積に匹敵する北海道
5月の感染の中心地は札幌だった
それでも非常事態宣言を続けた
多くの管内では 身近な地域に感染者がいなくても
学校は休校 観光業界も接客業界も閑古鳥が鳴いた

民生委員や児童委員も 
市町村からの対応要請を受け
活動の自粛を余儀なくされた
「みつける・つなげる・みまもる」
基本的な活動にも 大きな影響を与えていた
三密を避けるために
定期的な会合も研修も 中止や延期をするしかない
だから余計に 委員間の情報交換が必要となった

感染へのリスクを減らし 活動を維持することが求められた
訪問して 通常通り活動の出来たところは幸いだった
訪問できず 電話などでの対応を強いられたところは
特に新任委員には 大きな試練ともなった
顔の見えない電話だけでは 状況の把握力は低下する
それでも 定期的にかけ続けなければならない
電話代も バカにならない

外出自粛の影響か
地域包括支援センターへの相談では 
高齢者虐待の問題が増えた地域もある
独居老人が倒れて 室内で発見され入院措置をとる
親族がすぐに 内地から駆けつけることが出来ない事態も起こっている
休校中だったことで 家庭での児童虐待も見過ごされた危険性もある

コロナ禍で 個々のニーズが抱える地域課題に寄り添い
従来通りにはいかない支援の手を どう差し伸べていくのか
これからも 新しい支援のあり方を探る 試行錯誤が続く

単位民児協や民生委員・児童委員の皆さんにより
いのちと暮らしを守る活動が続けられている
がんばってほしい!

※単位民児協(たんいみんじきょう):すべての民生委員・児童委員は、市町村の一定区域ごとに設置される「民生委員児童委員協議会」(略称:民児協)に所属し活動をしている。この市町村の一定区域ごと(町村は、原則として町村全域で一つの区域)に民児協を設置すべきことは民生委員法に規定されていることから、この民児協を「法定単位民児協」と呼ぶ。一方、市、区、郡、都道府県・指定都市の段階にも民児協組織は設置されている。その範囲は法定単位民児協の区域よりも広域であり、その域内にある法定単位民児協の連合組織であることから「連合民児協」と呼ばれている。

〔2020年6月11日書き下ろし。道内180市町村で札幌市を除き一万人近い委員が委嘱されている。単位民児協の数は420に及ぶ。気くばり目くばりの日々が続く〕