下の子見ながら
夕餉の支度
今宵も遅いと
電話きた
疲れた身体を
引きずりながら
灯りし窓辺に
子を想う
待ちくたびれてた
二人の声に
応える「ただいま」
弾む声
この子の手料理
つたない味も
こころこめられて
舌鼓
下の子しつけも
この子のおかげ
泣かずに待ちます
お利口さん
小さな仕合わせ
味わうここは
ぬくもりあふれて
夢語る
食卓囲んで
おしゃべり弾む
寄り添い生きます
母と子と
〔2020年6月28日書き下ろし。母子家庭の日常の風景。コロナ禍でもリスクを冒して働き続ける母と支える子の姿を思い浮かべる〕