千載一遇の悪機

7日札幌でひとりだけ 新型コロナ感染者が出た
夜都内の接待を伴う店で 感染したかは不明
死活に関わり リスクを覚悟で働く人たち
新宿歌舞伎町や池袋の街は クラスターに晒(さら)される 

新型コロナの
予想できない強い感染力
どこにいるのかあなどれない潜伏力
ウイルスの運び人に仕立てる拡散力

感染者が 増えてゆく
移動の制限が 取り沙汰される
経済的な損害は 小さくない
心理的なウェルビーイングが 損なわれ 
さらに社会的なつながりが 失われる

感染は 出会い頭に瞬時にやられる
千載一遇の悪機に ただ平伏するしかない
くしゃみで飛散するウイルスを感知する
ウイルス感知センサーでもあれば
事前に危険を察知して ガードできるのに
夢の夢物語

いまは 行動制限の期間だと心して
気を引き締めるしか 取る術(すべ)はない
感染者は 身をもってリスクを知らせる
今夏の梅雨前線が 無慈悲にもたらす水害の 
後にくるかもしれない
第2波 第3波の流行に備えて
心緩ますことなく 
ウェルビーイングをめざして 万全を期すしかない 

※ウェルビーイング(well-being):健康で幸福な状態。良好な状態。満足の行く状態。

[2020年7月8日書き下ろし。コロナ下で梅雨前線が大暴れしている。ダブルで気を緩ますことなく、自他の身を守ってほしい]