風よ吹け

風が吹く
心地よい朝を
木々の葉を揺らし
野草花の薫りを立てて

風が吹く
暑さでよどんだ昼を
吹き流すかのように
汗を冷やして

風が吹く
疲れてだれた夕刻を
家路を急がすように
背中を押して

コロナという風が吹き 
一転した ありふれた日常
コロナという風が吹き
もう二度と 見られない同じ風景
コロナという風が吹き
暴かれた 三流閣僚と官僚たちの政治力

コロナ禍で 不安を吹き飛ばす 風よ吹け
コロナ禍に のさばる者を吹き飛ばす 風よ吹け
コロナ禍を 世直しに変える 風よ吹け

〔2020年7月24日書き下ろし。世直しの風は吹くのだろうか? メディアは朝からコロナ感染拡大の不安を煽り、希望の芽を摘む〕