7年8カ月の長期政権の遺産
民主主義の選挙で選ばれた数を信奉した
民主主義の根幹の憲法を遵守せず国会を軽視した
民主主義の閣議決定を重宝し法手続きを崩壊させた
民主主義のシステム上に専制政治を確立した
選挙で勝てば 民意は手中にあると豪語した
民意は 承認の手先に変わり主権を失った
異論を排除し 批判を封じ込めた
従わぬ者は敵視し 不都合な真実は隠蔽した
管政権発足から1ヶ月
前政権継承の一端に その手腕を見せ始めた
学術会議や中曽根康弘元首相の葬儀への対応
ほんの始まりではあるが 終わりにしなければならない
危機感を感じたときにこそ 声を上げなければならない
支持率の急低下は 健全な世論のバロメーターか
相互的寛容と自制心
政治の劣化と政治家の堕落により
二つの民主主義を支える柱は
不気味な音を立てて 崩れていく
民主主義社会への警鐘に 耳を塞いではならない
〔2020年10月18日書き下ろし。世界もまたその渦中にある。米大統領選挙はトランプが負けると、内戦さえ想定する危険水域に近づく〕