敗者に捧げる 『中庸』第23章

アメリカ大統領選挙の 敗者に捧げる  
自国を 世界を カオスにした者よ
民主主義を 冒涜してやまない者よ
ヒューマニズムを 欲得で汚した者よ
民の審判を 落ち着いて受けとめよう

其次致曲 曲能有誠
誠則形 形則著 著則明 明則動 動則變 變則化
唯天下至誠為能化

小事を軽んじず 至誠を尽くせ  
小事に至誠を尽くせば 誠となる
誠あるものは にじみ出る 
にじみ出れば 表れる
表れれば いよいよ著しく 
著しければ 感動を呼ぶ
感動は 変化を起こす 
変化は 万物を生育する
天下において 至誠を尽くす者のみが
己と世を 変えることが出来る
(韓国映画『逆鱗』の1シーンから引用:訳者不明)

不誠実さを 最後まで体現する者よ
人種問題 コロナ対策 失業対策 貧富格差
地球温暖化 環境問題 外交問題 核の抑制
深刻化する問題を放置し 不安を増幅させた
誰のための治政だったのか
歴史は その惨めな凋落の道を記す

小事を軽んじ 嘘で固めて
不誠を体現せし者
そこに滲み出る 不遜な言動
隠すことなく 表れし  
著しければ 不信が強まる
不信は 世に変化を促す
変化は 不誠な者を拒み退ける
民に 至誠を尽くす者のみが
己を変え 世をよりよく変える者となる

「子曰、過而不改、是謂過矣」
(子曰わく、過ちて改めざる、是れを過ちと謂う)

※『中庸』:儒教の四書五経の四書の一つ。君子が国家や政治に対する志を述べる大説。四書は「論語」「大学」「中庸」「孟子」。五経は「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」。

〔2020年11月8日バイデン当選の朝。4月8日掲載の詩に手を加えた。哀れな末路に花は似合わない。政治家への不信は最初の嘘から始まる〕