心守詩(こころまもるうた)

いまにも折れそうな
心を守りたい

傷つけられた心は
誰も知らない
涙流すしか
心は守れない

いまにも倒れそうな
心を守りたい

壊れそうな心は
誰も知らない
寄り添うしか
心は守れない

いまにもくじけそうな
心を守りたい

意気地のない心は
誰も知らない
頭を上げるしか
心は守れない

いまにも乾きそうな
心を守りたい

愛をなくした心は
誰も知らない
ぬくもりしか
心は守れない

心に響く詩があれは
たとえ 志がくじかれようと
立ち上がる力を 感じるだろう

心を開く詩があれば
たとえ 夢を見失いそうになっても
歩き続ける力を 取り戻すだろう 

心を守る詩があれば
たとえ 愛を失いそうになっても
人を信じる力が 生きる道を示すだろう 

〔2020年11月24日書き下ろし。辛い人へ、その心を守る詩を書きたい。それが私の願望であり役目だと悟った夜である。連載500回目の節目に謳う〕