丑年の年男

辛丑の年が明けた
限られた生の時空に
望み高く子らに夢を託さん
尊き命と暮らしを護るべく
宇宙の悠久な営みの中にいて
自然との賢き共生が試される

7回目の丑年 辛丑
8回目があるかどうかは 未定

でも生きてこられた
たくさんの命を いただいて
たくさんのご恩を いただいて
たくさんのおもいを いただいて
生かされてきた

まだやり残してきたことがある
まだ求められることがある
まだ見届けなければならぬこともある

生きるという欲ならば そうだと言おう
生きたいという欲ならば そうだと言おう
共に生きたいという欲ならば 声を大にしてそうだと言おう

人生のピリオドを どうつけるのか
模索しながら 思考停止される日まで
生かされて 生きる

※干支の辛丑(かのとうし):辛は痛みを伴う幕引きを、丑は殻を破ろうとする命の息吹を意味する。

〔2021年1月7日書き下ろし。コロナ禍の幕引きの年なのか。期待したいのは命の息吹である。子らの未来のために存在するのか否かを自問自答する〕