リスクファクターを取り除け

「年末年始、新規感染者数は減少する」
「そんな悠長なことを言っている場合ではない。国家の危機を前に陣頭指揮を執るリーダーとして、現状把握能力に欠けた致命的な発言だ。この発言が本心だったとすれば、政権の危機管理は相当危ういのではないか」(AERA2021年1月18日号抜粋)

管首相が 描いたコロナ対応の3つのシナリオ

①緊急事態宣言により感染拡大に歯止めをかける
宣言をしたからって すぐには歯止めはかからない
ましてや 4月とは全く違う状況に
瀕死な状態に カンフル剤を打ち込もうにも
その状態まで静観していた あんたらが悪い
中途半端な甘い給付策では おぼつかないだろう
罰則と支援の ムチとアメの使い勝手も難しい 

②2月上旬特措法改正により罰則などの強制力を持たせて実効性を高める
暮らしが成り立つように 財政発動をどれだけするかで決まるだけのこと
チマチマと 貧乏くさい度胸のないやり方を続けているだけでは無理なこと
そもそも パンケーキすら食べられない子をどう救うのか?

③2月下旬に前倒しするワクチンの接種開始を国民の安心につなげる
前倒しって何だっけ?
たかだか1~2週間早めますって さもさもらしく自慢げに言うことか
まずは その安全性をしっかり担保してからの接種だろう
接種に不安を持つ人たちに 正確に情報を示さなければ納得できない
学術会議へのコンプレックスは 見え見えだけど
専門家の科学的根拠に基づいた助言を まずは真摯に聞いてください
もう一つ これで不安が解消するわけではないということ
オリンピックを目指すという たわけた念仏を唱える前に
やるべき事を迅速にやるしかない
というより やれなかったから
「はいこれまで~よ」ってダメ出しされているでしょ

シナリオは どうとでも描ける
絵に描いた餅にならぬよう 心して為さねば
離反した民心は 戻るところを失う

シナリオは なんとでもなる
長中期的なビジョンを持った 短期的集中的な取り組み
期待だけ抱かせる愚弄は やめていただきたい

シナリオ通りに 回るわけではない
内閣支持率のための 受けねらいは捨てるべき
説明しない態度を まず改めることから始めよう

民心のリスクファクター(不安要素)を 
一つでも取り除いてほしい
だから 議員諸氏 心に汗して働け!

〔2021年1月13日書き下ろし。11都府県緊急事態宣言発出、2月7日まで。肝心な事は何も語らず不信感だけがつのってくる。緊急事態宣言の発出は「年末年始に感染状況が良くならなかったことにつきる」と、勝負の3週間なにも手当しないで他人事のように語る言葉に真実味はない〕

付記
道、集中対策期間を1カ月延長 緊急事態要請基準「週内感染10万人当たり25人超」
道は13日、道内で新型コロナウイルスの直近1週間の新規感染者数が10万人当たり25人を超えた場合に、政府に緊急事態宣言を要請する方針を決めた。道内の数値は13日時点で21人。これ以上の感染拡大を防ぐため、15日までとしていた集中対策期間を2月15日まで1カ月延長し、札幌市の繁華街ススキノ地区のすべての飲食店に午後10時から午前5時までの営業自粛を要請する。道は14日午後に感染症対策本部会議を開き、新たな対策を決定する。(北海道新聞2021年1月14日)