ヘッドハンティングの功罪

福祉は人なり
異業種からの人材選択
公募よりも人脈で適任者を探す
一本釣りのヘッドハンティング

福祉は人なり
異業種からの人材登用
福祉の心の短期醸成は難しい
福祉の人となる短期養成は難しい
福祉の経営の短期取得は難しい

福祉は人なり
異業種からの人材養成
現場は何を求めているのかを示し
指導性が発揮される機会を与え
任せられると判断するまで
その人が福祉の人となるよう導く

福祉は人なり
異業種からの人材育成
福祉の理念を学び生かそうと根を張る
利用者の声を聴き取り身に添う
職員に胸襟を開いて人望を得る

福祉は人なり
異業種からの人材活用
マンネリ化し低下した福祉意識を刺激する
前向きに課題を可視化し解決へと協働する
環境改善や組織改革に汗して取り組む
さらに次代を背負う人材を見出し育てる

福祉は人なり
異業種からの人材不適
組織に人材の資質を見極め育てる機能がなければ
利用者尊重の介護の意向は無視される
市場原理に動かされ管理主義に注力する
組織は硬直化し機能は形式化する
不協和音が生まれ信頼関係が崩れ環境が乱れる
理念はアクセサリーとなり福祉は形骸化する 
さらに自己保身に走り自己正当化に腐心する

福祉はカネなり
福祉を儲け主義で運営するところは
福祉へのおもいの是非は問われない
福祉に不適な者も功ありて罪なし
福祉は人なり
福祉を人間主義で運営するところは
福祉へのおもいの是非が問われる
福祉に適切な者は功ありて罪なし

〔2021年1月24日書き下ろし。福祉施設の経営者はプロパーの昇任と外部からの登用がある。外部登用の是非を一度振り返ってみてはいかがでしょう〕