気だるさの先に

緊急事態宣言もどきの
道独自の集中期間が ようやく解除される

札幌と道内の往来自粛が 続く
依頼された全ての研修事業が 中止された
意欲は削がれ 出会いは消滅する

長い自粛生活が 続く
コミュニケーションも ままならず
電話とメールのやり取りに 終始する

気ままな暮らしが 続く
机にへばりつき 仕事に精出す
それでも気だるさは 日々つのる

変化に乏しい日が 続く
飲んで食って寝るを 繰り返す
体重は 人生最大の数値を示した

新規感染者の減少が 続く
警戒ステージ4を 下げられるのか
外出自粛要請の解除が 検討される

解除されても 警戒心は続く
ワクチン接種の予定は 延ばされる
揺り戻しが起これば 元の木阿弥

予断を許さない 厳戒体制が続く
気を緩めず 箍(たが)を外さず
気だるさの先に 解放の春を待つ

〔2021年2月23日書き下ろし。外は吹雪。しばらく外に出ていない。緊急事態宣言の解除の動きも出ているが、気を緩ませると揺り戻しは起こる。五輪開催は赤信号に〕

付記
道、外出自粛要請解除も 札幌と小樽、2月末で
道は22日、新型コロナウイルス対策で行っている札幌市内と小樽市内の不要不急の外出、往来の自粛要請を28日に解除し、延長しない方向で検討に入った。日別の新規感染者が減少傾向にあるためで、26日にも感染症対策本部会議を開いて解除の是非を決める。
外出、往来の自粛要請は札幌市が昨年11月17日、小樽市は今年1月28日に始まった。道が要請解除を検討するのは、札幌市内の22日の感染発表数が12人と約4カ月ぶりの少なさとなり、小樽市内も感染が沈静化しつつあるため。道は感染対策の基準とする5段階の警戒ステージで札幌市内を2番目に高い「4相当」としているが、道内全域と同様の「3」に引き下げるかどうかも焦点となる。
道は札幌市内全域の飲食店に対する時短営業要請については、全道および札幌市内で入院している感染者数など明確な基準に基づいて解除の是非を検討する方針で、現時点では解除基準に達していない。(北海道新聞2021年2月23日)