ついにきたか

やっぱりね
そうきたか
そうするよりなかったか
それでやるしかないのか
迷惑千万顧みず ついにきた

ゴリ押し通す環境省
例外的に 受け入れすれば
後は なし崩しに運ばれる
内地の 核ゴミもPCB廃棄物も産業ゴミも
一括道内で 処理されるのは自明の理

北海道は 内地の産業振興の尻拭い
一番危険で汚い廃棄物の処理場に使い回される
内地の人が 安全で安心して暮らすための防波壁
津軽海峡を渡れば 内地の大事は済まされる

室蘭の処理施設の処理能力が試される
本当に無害化できるのか あり得ない
安心と安全は 確実に保障されるのか あり得ない
環境省は 放射性物質の除染や処理の説明を省き
最大で同1ベクレル程度 日常的に触れても安全性は確保される
それなら 内地で処理施設をぶったててでも対応可能だろう

札びらを見せられ 金欠の自治体は背に腹はかえられぬ
役人は さももっともらしい科学的根拠を持ち出して  
いくらでも 言い訳は用意する
いつもの汚いやり口が またまかり通る

カネさえ払えば御の字 あとは泣き寝入り
もしもの事もありながら 文句は言わさぬ
そうです そうです
そうして 国にかしずいた黒い歴史を繰り返す
どうぞ 国の思うがままに
ゴミの大地づくりに邁進してください
それが 内地を助ける役目なら
道民こぞって このいのち差し出しましょう

北海道が 死の島とならぬよう
核のゴミも有毒の産業ゴミも
簡単に受け入れてはならない

〔2021年3月28日書き下ろし。室蘭で仕事していたときに内地の産業ゴミが処理される施設の稼働を知った。道内には室蘭しかない。予想は出来たが、問題は期日だった〕

付記
福島PCB処理 安全性の説明が先決だ
福島県内にある高濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)廃棄物を室蘭市内に搬入し、来年1月ごろから国関連の専用施設で処理する計画を環境省が明らかにした。
廃棄物は、東京電力福島第1原発の事故後に国が指定した「汚染廃棄物対策地域」で生じた。この地域の廃棄物は放射性物質汚染の恐れがあり、国が域内で収集・処理するのが原則である。だが現地には対応できる施設がなく例外的に室蘭に搬出する。汚染が一定基準以下の廃棄物に限定するため、室蘭市は安全確保を条件に受け入れる姿勢だ。
今回の計画公表は唐突感が否めない。市民が健康への影響に不安を抱くのも無理はない。
環境省は科学的根拠を示し説明を尽くすべきだ。市も不安解消へ手だてを講じなければならない。対象となるPCB廃棄物は同県双葉町など11市町村にあるコンデンサー(蓄電器)や蛍光灯の安定器などだ。原発敷地内のものは含まないというが、心配なのは放射性物質による汚染の程度である。
環境省によると、室蘭に送る廃棄物は表面の放射性物質の汚染密度が1平方センチ当たり4ベクレル以下に限る。医療機関などの放射線管理区域の物品に関し、国が定めた数値に準じるという。今回の廃棄物は最大で同1ベクレル程度で「日常的に触れても安全性が確保される」との説明だ。
PCBは毒性が極めて強い。健康被害を招いたカネミ油症事件を契機に1972年に製造が中止されたが、今も環境汚染が続く。
2001年施行のPCB特措法に基づき、国が全額出資する特殊会社「中間貯蔵・環境安全事業」(JESCO)が全国5施設で広域的に無害化処理してきた。
室蘭の施設は道内や東北、関東など20都道県の廃棄物に対応する。福島も担当区域だったが、原発事故以降受け入れていなかった。国の基本計画により、室蘭での高濃度PCB廃棄物の処分期間は23年春までと定められている。
その時期が迫る中、福島の廃棄物が問題となるのは自明だったろう。にもかかわらず環境省は今まで計画を公表しなかった。放射性物質の除染や処理の手順を巡る安全性確保について、環境省が果たすべき説明責任は重い。
室蘭市は住民の疑問に答えるとともに、安心や安全の担保を最優先しなければならない。
過去にPCB処理施設を誘致した経緯がある道にも、不安解消の責務があるのは言うまでもない。(北海道新聞社説2021年3月28日)