ここ数日 風に雨がついた
夜に窓打つ雨音は 眠りを妨げる
朝小降りになって ゴミ出しで外に出た
今日の昼までは 雨も上がらぬ予報
気温も上がらず 腰の神経痛には応える
明日は 晴れマークが出ていたが
子らは 風と雨で閉じ込められていた
いつもなら子らの賑やかな声のするブランコも
風に揺られ 雨に濡れる
近くの大きな桜の木だけは 堅気に花の色を濃くしていく
駐車場で ボードや自転車の練習する風景もいまはない
雨の日は 静かな佇まいを見せる
子らは 家で退屈の虫を太らせる
コロナの感染が なかなか収まりがつかない
この雨が 人の接触を制限する
この雨は ホームステイを促す
この雨で 感染者が少しでも下がると嬉しい
子どもの日は 残念ながら雨マーク
子らは 雨のバリアに守られていく
子らは GWの楽しみもなく過ぎてゆく
子らに コロナの雨はいつか晴れるからね
もう少し辛抱してね 我慢してね
いつまでかもわからず
根性論をのたまうだけのことなら
子らのストレスも 尋常ではなくなるだろう
自粛解除の根拠をハッキリと言えるのは 誰だろう
大人が 信頼を回復するその日まで
子らは 五月の冷たい雨にさらされる
〔2021年5月3日書き下ろし。施行から74回目の憲法の日。超法規的な自粛や行動規制が続く嫌な空気が生まれた昨今、人権尊重と平和の意義を確かめたい〕