小粒はピリッと…しない

男の話は 誰も親身に聞かなかった
いや親身に聞けなかった
男の話は 誰も心に響かなかった
いや心に響くものはなかった
男の話は 誰も信じなかった
いや信じるにたりなかった

男は自惚れが強かった
能力があると勘違いしていた
リーダー力があると信じていた 

男はリーダーとしては 小粒すぎた
山椒のような ピリッと辛いものはなかった
自らを過信したことで 民心は呆れた
取り巻きも小粒すぎた
言ってることやってることに 説得力はなかった
賛同しようという気など さらさらなかった

あっちみてほい こっちみてほいのような
軽い者たちの集団は サークル活動となった
理念もなく その場をしのぐしかなかった
民心の離反を理解できない 小粒の男だった
担いでいる取り巻きも 賞味期限はすでに切れていた

日本の政治は大局を読めない 小粒の集まりとなった
金と票が回れば バッジをつけて偉そうに振る舞った 
信念なき者たちは 相応しくない小粒な男を祀る
私欲に走る者たちは 民心を得られず支持率を下げる
科学を軽視する者たちは 検証することなく小粒を担ぐ
五輪開催を信仰する者たちは 前代未聞の大事を冒す

小粒に求めても からっぽの政治的求心力
次なる総選挙は この党首では勝てない
取り巻きの輝かぬ者たちも また同類
信頼できない政治の 片棒を担ぐ小心者たち
ちっちゃな度量が 不誠な政治をさらなる不信へと導く
民心は 政治からの離反を加速させていく

〔2021年5月15日書き下ろし。道内にも二人、自分の政治能力を過信する。怖くてついてはいけない。国政は、自覚なき小粒の指導者らが与野党を牛耳る〕