虎からき狐に

タレントもどきの 甘いマスクと若さが魅力だった
タレントみたいで オバさまには人気を博した
タレントにはない別世界で 力を誇示した

コロナと戦う勇猛果敢な虎だと 周りに思わせた
優しく甘い声を聞くだけで フアンはとろけた
でも虎の威を借る狐の正体を いつかさらした

GW前後から感染者が急増し 手の施しようがなくなった
巷(ちまた)では 見かけ倒しだとバレてしまった
若い世代には 見事にそっぽを向かれてしまった

フアンは 引いた
淡い期待は 急激にしぼんでいく
好感度は 不信感に比例して低下していく 

説得力を欠いた言動は 凋落への道筋となる
寛容だった道産子も 忍耐の限界を感じてきた
トライアンドエラーは 許せなくなっていく

威風堂々としたベンガル虎が好きだ
鋭く異彩を放つ眼光は 未来を見すえる
苦海に生きる者たちへ 勇気と光明を与える
虎もどきを装う者たちは 精彩を欠き私欲にまみれる
我慢を強いられた者たちが 私憤を増幅させる

〔2021年5月27日書き下ろし。未来(希望)を見せることが政治家に与えられたミッションである。IOCも国も五輪開催だけが目的の金と権力の亡者たちで、地方の希望の光を遮断する〕

付記
知事のコロナ対応、評価下落 本紙5月ネット調査 感染拡大影響か
北海道新聞社が19~23日に行った全道のインターネットモニターを対象にした新型コロナウイルスなどに関する意向調査で、鈴木直道知事の対応について「大変良い」「まあ良い」と答えた肯定派が48・1%と、4月の前回調査から27・6ポイント下落した。1年前の調査開始以来初めて50%を切り、過去最低となった。大型連休やその後の感染拡大を防げず、緊急事態宣言が発令されたことなどが影響したとみられる。
調査は9回目。肯定派の減少に対し、「あまり良くない」「全く良くない」の否定派は43・4%と前回から27・5ポイント増えた。否定派は全年代で増え、29歳以下が37・6ポイント増、30代が31・2ポイント増など若い世代の増加が目立った。
(北海道新聞2021年5月25日)