縁木求魚なこと
人の流れは 止められないこと
聞き分けがないのではなく 政治家を信じてはいないこと
だから死ぬを待つよりも 生きるために打って出ること
縁木求魚なこと
失敗を認めぬゆえに 次の一手に迷いが生まれること
目先小手先だけで いつも手詰まりすること
子ども騙しに 命を預けるわけにはいかないこと
縁木求魚なこと
科学的根拠もなしに 行動規制をかけること
ワクチン接種プランは 思惑通りには進まないこと
五輪を開催すれば 風向きが変わると思い込んでいること
縁木求魚なこと
怒りのもとは 過去に学んでいないということ
いまさらそうくるのか この稚拙さが我慢できないこと
さもさもデータをかざして 正論ぶる態度に嫌気がさしたこと
縁木求魚なこと
入国時の水際作戦は 完璧じゃないってこと
インドの変異株も 別ルートで簡単にスルーすること
入国後の2週間待機など 破ってもお咎めがないこと
縁木求魚なこと
そもそもの不公平を さも正義のように制裁を下すこと
のらりくらりの 言葉遊びに飽き飽きしたこと
虎視眈々(こしたんたん)と 政局を仕掛ける輩がいること
※縁木求魚(えんぼくきゅうぎょ):木によじ登って魚をとろうとする意から、方法が間違っているために目的を達するのがむずかしいこと。また、やろうとしても絶対に不可能なこと。むりな望みのたとえ。
〔2021年6月1日書き下ろし。テニスの大坂なおみさんの「怒りは無理解から来る。変化することは人を不愉快にする」己を戒める深い言葉となった〕