主権侵害にはあたりませ

東京五輪は 否が応でも開催します
選手団も 入国してきました
ボランティアが 一万人辞退しても
この流れは 誰にも止められません

ワクチン接種 ようやく一千万人超えました
これから ドシドシバンバン打ち続けます
開会式まで 自治体に厳命下して間に合わせます
市民の反対の声は そのうち萎(しぼ)みます
大衆操作には 子飼いのメディアが手練れています

All Japanの同調性を お見せしましょう
逆らう者には「非国民」の烙印(らくいん)を押すだけです
五輪が始まれば すぐに熱狂して屈辱は忘れます
感染が起こっても 自己責任だとしばきます
大丈夫  国民はチョロいもんです

主権侵害との批判は あたりません
安倍さんの強いご意向で 突っ走るしかありません
IOCとの信義の実現こそ 傀儡政権の最優先課題です

美しい国の幻想は消え 感染は必ずリバウンドします
五輪の最中に起こったら 即刻出国してください
安心安全の誓いにかけて IOCをお守りします

IOCに専制された国家元首の威信に賭けて
IOCの皆様に この一命を殉じます
小心翼々の者ですが おもてなしはお任せください

※美しい国(うつくしいくに、英訳:Beautiful Country ):「日本国の安倍内閣が国民と共に目ざす」と宣言した国家像である。 『活力とチャンスと優しさに満ちあふれ、自律の精神を大事にする、世界に開かれた、「美しい国、日本」 』と定義されている 。
※小心翼翼(しょうしんよくよく):臆病な性質で、いつも恐れて、おどおどしていること。びくびくしているさま。もとは、細かい気配りで、慎み深いことをいう。

〔2021年6月2日書き下ろし。法治国家の主権侵害も厭わず、IOCに乗っ取られた悲劇の幕がもうすぐ開く〕

付記
「命の方が大事…検疫甘い…」東京オリンピック・北海道開催“中止を”
東京オリンピックの北海道での開催を、病院の名誉院長らが中止するよう訴えています。
北海道がんセンター西尾正道名誉院長「国民の命の方がずっと大事。無理をしてやる必要はない。非常に甘い日本の検疫体制を考えたら(感染者が)確実に増える」
6月1日に会見を開いたのは、北海道がんセンター西尾正道・名誉院長の他、18の市民団体などです。会見で西尾名誉院長らは、北海道内の新型コロナウイルスの感染者が東京や大阪を超える日もあることを指摘。これ以上、感染を拡大させないためにも、東京オリンピックの北海道での開催を中止するべきと訴えています。西尾名誉院長らは近く、鈴木直道・北海道知事に、開催に抗議する文書を提出する予定です。(北海道新聞2021年6月1日)