怠惰な一日だった
朝から身体が重く 気だるさが心を占めた
気分転換に庭に出た
外気は25度の夏日
陽ざしは強かったが 吹く風も強かった
長居も出来ず 冷えた部屋に戻った
リクライニングチェアを倒した
読みかけの本を 手にする
効果なく 眠気が走る
iPadを手に ニュースを指であさる
集中できず あきらめる
考えることを やめた
見ることも やめた
怠惰な状態を 受け止めた
モチベーションが落下する
心の欠落
心の五味の批判感覚
酸(すっぱい)さが ここ数日キツかった
苦(にがい)おもいが 溜まっていった
甘(あまい)くはない事態に 憤っていた
辛(からい)論調が 己の弱さを吐露した
鹹 (かん)が身体に回り 毒気に冒された
心の五味の感覚停止
悲観感ゆえの 心の痛みからの回避
無力感ゆえの 心の衰弱からの回復
閉塞感ゆえの 心の崩壊からの回生
心の五味の喪失からの再生
焦燥感ゆえの 苛立つ心の制御
失望感ゆえの 逆らう心の抑制
危機感ゆえの いのちと心の防御
※五味(ごみ):古くから言われている、酸(すっぱい)・苦(にがい)・甘(あまい)・辛(からい)・鹹 (かん:塩からい)の五種の味。
〔2021年6月3日書き下ろし。虚しさと疲れが倦怠感となった。怠惰は時に自分を見つめる機会となる〕