覚悟なき者たち

覚悟の覚は 理をさとること
覚悟の悟は 世界の真実を偏見なく正確に見ること

政治家に なぜ事に当たって覚悟がないのか
なくて当たり前の実相が 見え隠れする
 
そもそもの志など 政界に塗(まみ)れて変節化する
そもそも大義など あろうはずもなく欲をかく
そもそもは政治など 器量なくとも金で買う

理をさとる力量がなくとも 体裁を繕えば事足りる
己のいたならさが たまらなく痛ましい
そう自覚できるのは まだ見込みがある
八十も過ぎて 知性の乏しきことを武器にする 
ふんぞり返って見下した言動は 手に負えない
ご機嫌取りが 保身に走る

世界の真実を偏見なく正確に見るのは 至難だ
政治家など 偏見の塊でしかない
主義主張は 虚勢と虚言の塊でしかない
立たせてくれる者の意向に 一喜一憂するばかり
不都合な真実など いくらでも変えることが出来る
司直の手に渡っても 平然と歪曲化し隠蔽する

覚悟なき者たちは 誤りを冒してもご免で済ます
覚悟が身についていないから 薄っぺらな謝罪を繰り返す
覚悟を求めても 理解すら出来ないのだ
覚悟の出来ぬ者たちが 政治の劣化と不信をまき散らし
1億2622万6568人の いのちと暮らしを牛耳る

覚悟なき者たちの群れは 
覚悟を捨て ご都合主義に徹し権力におもねる
覚悟を学ばず 自己愛に徹し風見鶏となる
そしていま 安心安全な眠りの床につく

〔2021年6月27日書き下ろし。菅首相は五輪開催に前のめりで、科学的偏見の塊は取り巻きも同罪、判断を誤る。赤木ファイルの原本開示を、麻生副総理は否定した。コロナのワクチン接種予約数を予見できない河野太郎行改相にも、覚悟なき人間の形相をみる〕