仲良くなる現象

死期を前にして 死に神と仲良くなる一瞬がある
苦しみが和らぎ 時に穏やかな表情を見せて 逝く
何とも不可解な現象は 今生との別れの一瞬を刻む

コロナの感染者が 首都圏以外減少している 
札幌も3月以来20人台を切り ススキノは人出が増えだした
コロナウイルスとの 仲良し現象
しばしの休戦に 不気味な恐怖を覚える

4月28日 秋元克広札幌市長は宣言を出してもいい事態と口にする
鈴木直道知事は経済的ダメージを危惧して 市と噛み合わない
重点措置の要請を出したのは 1週間後のことだった
道知事は 札幌の感染拡大を放置したまま
強引に子どもの日に五輪テストマラソンを優先させた
科学的検証がないとはいえ 連休期間に人流が起こったことは事実だ
7日重点措置が国の分科会で了承され 夕方政府対策本部で決定した
分科会での「宣言にすべきだ」との意見は 政府に押し切られた

12日 酒類の提供「終日自粛要請」が開始された 
13日 感染者712人は過去最多を更新した
14日 北海道新聞夕刊の見出し
「『想定外』道庁に衝撃 緊急事態宣言発令へ 札幌市からは評価の声」
ようやく15日「緊急事態宣言」が発令された 

市長が宣言を口にしてから18日間
政府が「北海道に宣言する」と政治的な判断を下したなら
こうも多くの死者を数えることはなかった
知事の遅れた判断で 何度苦渋を呑まされたことだろう
たかが政治家 特別な能力をもった秀でたリーダーではない
バックに担がれただけの 普通の人間でしかない
経済的ダメージを回避できずに 失敗を繰り返す
そのたびに 死者は増えていくだけだった
国も地方も 覚悟のない普通の者たちが権力を振るう恐怖は まだ続く

6月20日: 52(38):緊急事態宣言最終日
6月21日: 37(28):まん延防止等重点措置 適用開始
6月22日: 29(23):死者12人(全国最多)
6月23日: 49(40):死者11人(全国2番目)
6月24日: 26(20):死者4人(全国2番目並ぶ)
6月25日: 33(22)
6月26日: 46(35):死者5人(全国2番目並ぶ)
6月27日: 28(17):死者3人(全国最多)
6月28日: 27(20):死者4人
6月29日: 札幌市内10名超える予想 
この日札幌で 1名のデルタ株の疑いが確認された
(括弧内は札幌市の感染者数)

この静けさは 次へのステージへの不気味な仲良し現象か
安心安全と宣言した途端 スイッチが入る
内地からの人流が活発になり デルタ株は暴発し抑制不能に陥る

今朝MLBのエンゼルス大谷翔平選手が トップに並ぶ26号を打った
彼の豪快で溌剌なプレー以上の 人間味溢れる言動は
閉塞するいまを 勇気づける
一方東京五輪は あまりにも政治的に汚染された世界となっていく

〔2021年6月29日書き下ろし。経験の浅いアマチュアに道政を任せることが道民としての選択の間違えであった。道議会議員も市会議委員もただの人に過ぎず、働いているのか、全く見えない〕 

付記
宣言解除1週間 増える人出、感染再拡大の兆し
新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が東京や大阪など9都道府県で解除され、飲食店での酒類提供が再開されてから28日で1週間がたった。東京や関西圏の繁華街では、解除前から増え始めていた人出がさらに増加。インドに由来する感染力の強い「デルタ株」の確認例も増え続けており、感染再拡大(リバウンド)の傾向が収まる気配はみられない。
東京の新規感染者数は5月上旬に第4波のピークを迎えた後、減少傾向が続いていたが、今月中旬ごろには下げ止まり状態に。20日からは9日連続で前週の同曜日を上回っており、解除前からの人出増加が影響しているとみられる。(中略)
感染者に占めるデルタ株の割合の増加も、さらなる不安要素として指摘される。東京都によると、5月31日~6月6日の陽性例は15件だったが、7~13日は32件と2倍超、14~20日は124件と8倍超にまで急増。25日には1日当たりで最多の68件が確認された。都の担当者は「デルタ株の影響に加え、酒類の提供が可能になったことで、これから感染者がさらに増えることが懸念される」と不安を口にした。
西村康稔経済再生担当相は28日、全国知事会との意見交換で、東京の感染状況を「下げ止まり、増加傾向になってきている」と指摘。デルタ株に関し「各地で人の流れが増える中、(感染者数が)少し増加する可能性もある」と警戒感を示した。(産経新聞2021年6月28日)