大谷翔平選手に感動する

誕生日おめでとう!

27歳のバースデーの5日
アメリカロサンゼルス MLBエンゼルスの本拠地
TVは その熱狂ぶりを実況する
野球ファンは 一挙手一投足に
畏敬の念と愛情を込めて「MVP」と熱唱する
1単打で抑えて 敵将は安堵した

6月中旬から 一気に爆発する
14日 この日の単打のみは7月5日まで封印される
15日 18号本塁打
16日 19号本塁打・セフティーバント
18日 20号本塁打・21号本塁打
19日 22号本塁打
20日 23号本塁打
25日 24号本塁打・セフティーバント
26日 二塁打
27日 二塁打・三塁打・25号本塁打 単打が出ればサイクルヒットだった
28日 26号本塁打
29日 27号本塁打・28号本塁打
7月2日 29号本塁打・30号本塁打
4日 31号本塁打 松井秀喜と並び 松井も称える

投げて 打って 走って
その姿は 外連味(けれんみ)がなく美しい
真剣に立ち向かう姿に 勇気と元気をもらう
ときに 笑い おどけて 和ませる
その姿に 明るく快活で温かい人間性を垣間見る  
そこに 野球少年のような純朴さを見出す

観客は 酔った
彼のプレーに 立ち振る舞いに 素直に感動した
敵味方の区別なく 次に起こる新しいドラマを期待する
彼は 野球を思いっきりエンジョイする
たった一人の存在の大きさを 痛切にアピールしていく
チームに勝って欲しいと切実に願うのは 登板したときだけ
一人でも多く 一球でも多く投げてほしいと 身勝手この上ない
次の二刀流での活躍を 心待ちにする

コロナで塞ぎ込んだ社会に 野球に熱中する喜びが再生された
力の限りを尽くしてプレーする姿に 明日への希望と勇気をもらう
野球の魅力をいかんなく発揮するパフォーマンスに 釘付けになる
13日 真夏の夢は醒めずに 史上初の球宴二刀流が実現する
野球の醍醐味を味わう至福の刻は まだまだ続く

米国で五輪が話題になることは ない
五輪は 多々あるスポーツイベントの一つに過ぎない
東京五輪は 政治家の手に塗(まみ)れ 政治の具にされてゆく
アスリートの純粋さを その極限のプレーを 支持率回復に利用する
国威発揚と 国家主義の滑稽な復興を掲げる歴史を学ばぬ者もいる
東日本大震災の復興の開催目的も捨てられ 無観客で開会される
IOCの許し難い者たちが 我が物顔で各国の選手に貴賓席から手を振る
IOCのコロッセと成り果てて まるで檻の中の行進となる 
参加を余儀なくされるアスリートの 歓喜なき入場が悲哀(かな)しい

大谷は日本人ではあるが 国威発揚のために戦ってはいない
純粋に野球を愛し ひたすら努力し邁進する姿に 掛け値なしで感動するのだ
唯一無二の存在として放つ人間力が 惹きつけてやまない魅力そのもの
感動せよと強要する政治家たちは アスリートを飯の種にしようと腐心する
その腹黒さに辟易(へきえき)していることすら 理解できないことが空恐ろしい
東京五輪の中止を 声高に叫びたい!

〔2021年7月6日書き下ろし。都議選の敗北は反省する視点がそもそも違う。どんな分析をしても明白なのは、自民党そのもの改革ないし解体しかない〕

付記
「彼がしているすべてのことに畏敬の念」Rソックス・コーラ監督が大谷語る
レッドソックスのコーラ監督が、エンゼルスとの3連戦を前に投打の二刀流で旋風を巻き起こすエンゼルス大谷翔平投手(27)について語った。
「最もすごいと思うのは、投打両方のプレー準備をするのは本当に大変なこと。投球練習をして、打撃の準備もして、しかもここはトップレベルのリーグだ。正直、彼がしているすべてのことに、畏敬の念を抱いている」とし「当然、MVPの候補になるだろう。彼はベストヒッターでもベストピッチャーでもないがベストプレーヤーだ。彼のために新たな賞を作るべきと思うくらいだ」と話した。(日刊スポーツ2021年7月6日)