9日長崎原爆の日
被爆した市民運動の先達者山本いま子女史を偲ぶ
人は苦しむために生まれてきたのではない
人は悲しむために生まれてきたのではない
全ての人々と共に幸せに生きるために生まれてきたのです
死の直前に手にした新年の挨拶状
「お会いしたいですね」
犠牲になられた御霊に心より哀悼の意を表します
友には娘が二人いる
長女は京都に暮らす
次女は札幌に暮らす
今年のお盆は妻の母の半年遅れの3回忌
葬儀以来2年ぶりに家族が顔を合わせる
長女は航空券を数ヶ月も前から手配した
仕事をしてる二人は長期休暇を取った
京都も札幌もデルタ株が急激に感染を広げた
父母はすでにワクチンを接種してる
娘も孫もまだしてない
疾病を抱える父を思うともしもがよぎった
二人は帰郷を断念した
この先同時にまとまった休みを取るのは難しかった
楽しみは大きくなった孫との再会だった
友のおもいは膨らんだ
指を折るように楽しみにしていた
友の期待は萎んでしまった
慈愛に満ちた夫妻は話題を封印した
寂しさが募るのを我慢するしかなかった
誠実な夫妻は静かにお盆を待つ
往来ができるようになる日をじっと待つ
電話口で友のため息を聞いたような気がした
〔2021年8月7日書き下ろし。釧路の旧友と話した。ごく当たり前にあった親子の団欒の風景は、レベルの低い閣僚官僚の手中でもて遊ばされ壊されてゆく〕
付記
お盆の旅行予約、感染再拡大でも前年超え ANAは4割増
新型コロナウイルスの感染が再拡大する中で、お盆の旅行予約が増えている。全日本空輸(ANA)のお盆期間の国内線の予約人数は5日時点で前年比約4割増えた。コロナ前の2019年と比べるとなお6割減だが、今年はワクチン接種が進み移動への消費者の抵抗が薄れている。ホテル需要は総じて回復が弱いものの、一部リゾート地は稼働率が8割に達している。ANAの5日時点のお盆(6~15日)の国内線予約人数は約65万人。(日経2021年8月6日)