お手軽挨拶

上書きされる原稿
官僚の貧しい想像力の賜物
与えられた原稿を棒読みするだけ
平和へのビジョンはひと欠片もない
読み飛ばし言い間違えは 日常茶飯語ご免で済ます

政治家の劣化は 原爆の悲劇すら喜劇に変える
侮辱を与えた意識も責任も薄く 笑えない不感症
政治家の無駄な言葉は 心に響かず宙に消える
誰も関心の持たない 無価値なゴミ原稿
政治家への批判は いつも無視される
為すべき事が見えず 陥れる恐怖の連続
政治家の不遜な態度は 時代の空気すら読まぬ
変化を頑なに拒み続ける先に見える 新たな絶望

5年前 米オバマ大統領は 原爆死没者慰霊碑に献花した
「私たちはこの街の中心に立ち、勇気を奮い起こして爆弾が投下された瞬間を想像します。私たちは目の当たりにしたものに混乱した子どもたちの恐怖に思いをはせようとします。いつの日か証言する被爆者の声が私たちのもとに届かなくなるでしょう。しかし、1945年8月6日の朝の記憶を決して薄れさせてはなりません。その記憶があれば、私たちの道徳的な想像力をかき立てるのです。その記憶があれば変化できるのです」(日刊スポーツ「政界地獄耳」2021年8月7日から引用)

〔2021年8月7日書き下ろし。こけおどしの者たちが支配する恐怖と未来への絶望半端ない〕