ドブに捨てる

500万円がドブに捨てられた
新品のコロナ対策用品が 無造作に捨てられた
節約などどこ吹く風 五輪の経費は使い放題
弁当廃棄の教訓も生かされぬ 浪費家集団組織委員会

500万円の物品は 保管場所を用意しなかった
しゃあしゃあと言い訳するが バカバカしい
真面目に頑張ってきた 多くの職員への面汚し
抵抗なく廃棄したその心こそ ドブに捨ててもいい

世の中 カタチばかりの謝罪がまかり通る
失態は 弁当廃棄と同じ論理で押し通す
何も学ばず何も改めず ひとまず頭を下げておく
組織委員会も 五輪が終われば後始末だけ
500万円など 痛くもかゆくもないお金
寄せ集めの委員会 どうせ誰も責任取らぬ
取らぬと言うより 解散でチャラになる
そんな組織は 二度と作らぬようドブに捨ててもいい

すべては 見通せなかっただけのこと
これからも 何が起こるかわかりません
だから 同じ事が繰り返されます
そこで 廃棄を避けられない理由を用意します
ただ はした金如きで騒がず大目に見てください
これからは ミスが露見しないよう口止めに徹します
どうぞ 角を立てず穏便に五輪を終えましょう
五輪の想い出を 一刻も早くドブに捨てたいのは誰だろう

〔2021年9月2日書き下ろし。ボッチャのゲーム戦術はカーリングとよく似ている。状況を読み攻略の技術を駆使する。醍醐味を知った。逆風の中五輪を支えてきた裏方の多くの人の汗とおもいと力に感謝したい。残り数日関係者の無事を願う〕

付記
組織委「我々のミス」五輪会場のマスクなど医療資源500万円分廃棄を謝罪
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委委員会と国際パラリンピック委員会(IPC)は1日、都内のメインプレスセンターで定例会見を行い、高谷正哲スポークスパーソンが五輪会場のマスクなど医療資源500万円分を廃棄したことを改めて謝罪した。一連の問題を受けて、前日(8月31日)に全職員を対象に注意喚起と再発防止を促す情報を共有したと明かした。
廃棄したのは1箱50枚入りのマスク660箱。ガウン3420枚。手指消毒液380本。廃棄したマスクは全体の12%、ガウン、手指消毒液は全体の各7%で総額500万円分に上る。マラソン、ゴルフ、野球、ホッケー、サーフィン、ビーチバレー会場など計9会場で廃棄が行われていた。
組織委の担当者が8月31日に一部廃棄処分にしていた状況を説明した。医療従事者や地元施設に対してマスクやガウン、手袋の一部は譲ったが、会場の撤収期限が迫る中で保管場所を用意していなかったことから未使用の医療資源が廃棄されたことを認めた。「見通しが甘かった」と述べていた。
この日の会見で無償提供など柔軟な対応ができなかったのかと問われ、高谷氏は「今回の件は我々のミス。おわびを申し上げたい」。前日に全職員に送った文書について「いかにして相手先が見つかって譲渡ができるか、再生利用ができないかを考える。その上でどうしても避けられない場合は廃棄という風に適切に進めるべきという考え方を共有した」と説明した。(日刊スポーツ2021年9月1 日)