神聖な森だった
悪行の身を森に入れてはならなかった
立つ者は身を清めなければならなかった
水垢離(みずごり)を取らねばならなかった
元凶を断つ呪文を唱える
清めよ ベアウソアイカニ
消えよ ベアウソアイカニ
濁汚の世だった
権力を傘に着て異論を排除してきた
数で押し通し民主主義を崩壊させた
対立は反日と敵視し分断した
暴政を断つ呪文を唱える
清めよ ベアウソアイカニ
消えよ ベアウソアイカニ
神聖な審判だった
コロナの流行は自然の戒めだった
科学的知見を超えた挑発だった
犠牲者への罪を犯した罰だった
傲慢を断つ呪文を唱える
清めよ ベアウソアイカニ
消えよ ベアウソアイカニ
辛辣な戦いが始まる
傀儡は権力にしがみつき見放された
影で操る者たちが浮かび上がった
影に纏わり付いた者たちにも鉄槌が下される
邪悪を断つ呪文を唱える
清めよ ベアウソアイカニ
消えよ ベアウソアイカニ
悪霊を封じ込める新たな呪文
清めよ ベアウソアイカニ
消えよ ベアウソアイカニ
悪政を追い払う新たな呪文
清めよ ベアウソアイカニ
消えよ ベアウソアイカニ
新政を期する新たな呪文
清めよ ベアウソアイカニ
消えよ ベアウソアイカニ
〔2021年9月5日書き下ろし。呪文でも唱えなければ、やってられない気持ちの悪い総裁選。妖怪もどきが徘徊始める〕