ONLINE授業の妙

ONLINEで初めて授業をした
ボランティアについて論じる
机上の大型モニターに映る学生
表情の変化が手に取るようにわかる

マンツーマンの質疑応答形式
回答にうなずく他の学生
同意の表情やサインを送ってくれる
教室でこれだけ至近距離での授業はできない

顔出しは個々の学生の裁量だ
黒い画面に向かって話すこともあるという
今日はみんな顔を出してくれた
画面の下に表記された名前を呼ぶ
親近感が増してゲストにはとても嬉しい

今日は顔見せで胸襟を開くことを目指した
さわりは小中高でのボランティア体験を発表する
さらに学生がボランティアをしない理由を問う
まとめは未熟なボランティア観のいまを考える

奉仕やボランティアの本質を学ぶことなく大人になった
ボランティアに興味を持つ学生たちは稀な存在
生涯きっとこの講座でしか学び得ない最後の機会となる
ふりかえりで一人ひとり課題を見つけたようだ
表情と声の張りからモチベーションが刺激される
画面越しにみんなで確かめ合った授業となった

2年ぶりの学生とのやりとりにワクワクした
次回は1ヶ月後首を長くして待つことにしよう
活動体験から学び得たエッセンスを楽しく聞き出そう
ONLINEでの授業は教室では味わえない妙を強く感じた

〔2021年10月12日書き下ろし。ゲストでも授業は楽しい。ONLINEで学生の表情が変わっていくのも楽しい。その一方でコミュニケーションのあり方を学んでいく〕