華やかにスポットライトを浴びるが如く
今年のドラフト会議は終わった
即戦力として高く評価された高校生球児
伸びしろがあると判断された高校生球児
基本からガッチリ鍛えられプロの道に挑む
ペナントレースの最中にプロの非情を垣間見る季節が巡る
ファンは日本シリーズへと続く熱戦を期して応援を続ける
贔屓(ひいき)のチームや選手への熱狂的なファンは根性がいる
そのチームのなかで真っ黒に日焼けしながら白球を追う者への
ささやかなエールと期待もきっとあったに違いない
期待されながらもユニフォームを脱がされる者たち
育成の選手の年俸はスター選手の雀の涙にもならない
厳しい練習に耐えた数年間が無駄にならぬよう祈りたい
抜きん出て若手の育成に力のないチームを見つけた
内野手(21=18年5位)→戦力外通告
投手(26=16年育成3位)→戦力外通告
投手(22=17年育成4位)→戦力外通告
投手(21=18年育成2位)→戦力外通告
外野手(23=19年育成2位)→戦力外通告
投手(25=16年3位)→自由契約通達→育成再契約へ
投手(23=15年3位)→自由契約通達→育成再契約へ
投手(20=19年1位)→自由契約通達→育成再契約へ
内野手(21=18年育成4位)→自由契約通達→育成再契約へ
外野手(21=18年育成1位)→自由契約通達→育成再契約へ
なかにはドラフトで1位指名しながら2年で自由契約となる
スカウトの見る眼のなさなのか
現場の指導力のなさなの
本人の実力の有無を早めに判断した結果なのか
ド素人には何もわからない
ただ若者たちが憧れのユニフォームを着て
スタメンを夢見た日は訪れることはなかった
日ハムの太田泰示選手のように移籍で甦ったスラッガーもいる
チームはリーグ優勝から早々に脱落した
今季多くの熱狂的なファンを失望させたに違いない
その敗因は何か
フロントや現場の指導者の若い選手への熱意を感じない
球団はそもそも若手の育成に本気で取り組んできたのか?
人気と金にものを言わせて若い選手をかき集めたものの
育成システムの欠陥を認識できぬ指導層の問題なのか?
どこの世界も次代を担う人材を育成できなければ衰退するばかりだ
まさに政治の世界の人材不足は国の衰退を約束する
だから政治の世界の戦力外通告が待ち遠しい
10月31日衆議院議員選挙に行こう!
〔2021年10月16日書き下ろし。ドラフト会議の後に球界から去る若者たちの姿が目に浮かんだ。次への人生トライにエールを贈りたい〕