町民フォーラムの準備

町社協がつくる地域福祉実践計画 愛称「あずましプラン」
昨夜町民主体の 第3回の策定委員会が開かれた
地域から 町民や福祉施設・農協・商工会・NPOなど
19名が委員の委嘱を受けて14名が参加した
オブザーバーに施設と行政から4名委嘱され3名が参加した

第3期の5カ年計画づくりは 前期の継続事業の検討から始まった
この10年で町民とつくる地域福祉事業は ずいぶん充実してきた
ただコロナの流行でこの2年 多くの事業がストップしてしまった
昨夜の会議も ようやく議論できる状況にまで回復してホッとする

来る20日 2年ぶりの町民フォーラムを開催する
従来アンケート調査や住民座談会を開いて町民の声を集めてきた
アンケート調査は町が実施した「介護予防・日常生活状況調査」を活用する
住民座談会は時期を失い このフォーラムでその声を聴くことにした

フォーラムの参加者は会場の広さを勘案して50名を想定した
6名のグループを作り 10のテーマに沿って協議する
進行と記録するのが 委員の役目となる
どのようにグループワークを進めるのか 
不安を払拭するため シミュレーションを組み込んだ

協議したい10の地域課題は すでに委員会で承認されていた
自由勝手なしゃべり場づくり
有償性の実現の可能性
コミュニティの繋がり方
助けられ上手お互い様づくり(防災を含む) 
介護保険の活用の仕方
町民の福祉教育の充実 
新しい拠点作り(あずまし食堂等の運営方法)
サロンづくり(町民の主体的運営)
法的サービスだけではなく相互扶助的な関係づくり
社協の限界(地域の福祉課題の把握 人と財源問題)

テーマを設定した理由の その一つひとつが協議の柱となる
これらの中からグループで2つ選ぶ
すでにこの段階でわがまちの地域福祉の問題が共有される
さらに2つを選ぶ作業を通して関心度の高さを掌握できる

一般の参加者がすぐに理解して選ぶというのは難しい
でも関心のあるテーマは 直感で選ぶことはできるだろう
協議を始めればきっと入り込んでしまうと経験上確信している
あっちに行ったりこっち来たりと 話はきっと弾むだろう
コロナのおかげで 集まり話す場と機会を1年半も制限された
フォーラムは腹の底から思いっきりおしゃべりできる解禁日
形式張らずに テーマについて考えてもらうのが一番だ
会場は 分散させて感染対策に万全を期す

さっそく委員に グループワークについてレクチャーする
落とし所は「どんな地域に住み暮らしたいのか」
そのためには〈わたしは〉〈わたしたちは〉〈地域は〉〈社協は〉〈行政は〉
〈何をするのか〉〈何ができるのか〉〈どんな支援が必要なのか〉
〈こうしたいという〉いう提案(欲求)
〈こうありたい〉という希望(願望〉
いろいろなおもいを語り合ってほしい
ただし一人で時間を独占することがないよう
当日は事前にルールを示すことにする

さらにひとつにまとめる必要はないと 付け加えた
記録だけは ポストイットで残してほしいとお願いした
模造紙に貼られた意見は後日カテゴリーに分けながら処理する
そこでテーマ別のよる全体の意見が集約され明らかにされる

シミュレーションが始まった
実際に進めてみると課題も見つかった
まず2テーマを選択するには時間が足りない
後ろに用意した時間を削って 70分とした
選択のためには テーマの解説が必要不可欠
当日ファシリテーターのガイダンスの際に
自分が関心のあるテーマを チェックするよう指示をする
それから グループでの選択に臨むよう指示しよう
移動の時間も必要 10分足さざるを得ない
最後のグループ発表に15分 合わせて95分となった
当日委員は12時集合するから しっかり流れを確認しよう

話し合いは 楽しかったようす
終わった後 名残惜しそうにしていた 
会議の事前打ち合わせの時には心配していた委員長 
大丈夫だと 手応えを感じて帰っていった

ここに市民福祉教育の現場がある
福祉課題と向き合い地域を学ぶ
どのように人とつながり暮らすのかを考える
福祉でまちづくりをめざす計画づくり
20日の町民フォーラムは 大事なスタートラインとなる

〔2021年11月12日書き下ろし。北海道空知管内月形町の地域福祉実践計画づくりは、策定委員のモテベーションが頼りである。楽しく頑張ってくれることを信じている〕