2日第3期月形町あずましプランの第4回策定委員会が開かれた
町民フォーラムに参加した町民から出された300の意見を仕分けする
フォーラムでグループワークを進めた委員全員の感想から始まった
慣れない進行で戸惑いながらも肯定的な意見が場を和ます
1時間で2本のテーマは時間が足りなかったと残念がる
もっと話したかったというおもいが場を支配する
提言も含め指摘されたいくつかのことに感謝する
今夜の仕分け作業の段取りを説明しながら意欲が場に満ちてゆく
ただし有償性に関する40余件は協議から除外する
新規事業に組み入れてプロジェクトチームを設置しモデル事業化する
2期計画でもアンケート調査に色濃く表れ検討を求められていた
ようやく気運が熟してきたと判断して次回に協議することとした
有償性実現への取り組みは3期計画の大きな目玉となるだろう
贈与を個々人の関係から公の関係にする試みがここから始まる
意見は事務局で4つの基本目標に関することと新規の事業提案
行政などへの要望事項などその他の3つに振り分けた
それらを4つのグループに割り当て3つの視点で1時間の協議に入った
事業として取り上げる
保留して後回しする
取り上げるには無理がある
進行はすべてグループに一任した
協議中質問を受けることは皆無だった
当日参加できなかった委員も活発な討議の輪の中にいた
終了を告げた
もっと協議したいというおもいが会場を包む
2時間という会議の時間は約束されてきた
すぐに立ち去ることが多かった風景は一変した
取り残した意見へのもやもや感を引きずりながら
仕分け作業で熱く語り合った余韻をそのまま残した
会議前不安そうだった委員は笑顔で帰宅の途についた
町民から集めた意見をどのように集約していくのか
委員にはその過程を1ヶ月かけて追体験してもらった
ひとりの生活者として町民として推進委員として
その自覚と責務を自分事にする過程でもあった
そこで垣間見たのは委員の力量と資質の高さだった
前向きの参画にも強い推進力を与えられた
委員個々が相互理解できた機会でもあった
残された仕分けと整理は事務局に引き継がれ束ねられてゆく
翌朝気にかかっていた委員がひとり参加した
とても嬉しい戦力だった
基本目標毎に選別された意見をさらに16のキーワードに分けた
情報の提供や周知が他の事業にも関連している
あずまし食堂の運営方法など事業内容に言及した関連意見も多い
例えばフードバンクの設置など支援の方法も提起されていた
防災に関するコミュニティづくりも大いに参考になる
様々な意見を大事にしてきた過程を踏まえて整理作業は慎重になる
フォーラム後提出された委員のふり返りペーパーからの意見も挿入した
意見は半分以下に精査され夕方ようやく目処がついた
従来の計画の見直しはすでに終わっていた
そこにどれだけ関連付けられるのか
一部データの整理が終わっただけである
さらに類似意見を整理しつつ町のアンケート調査のデータも加味されて
新規事業の創設と既存の実施計画の内容の一部に付加されてゆく
新規事業はその可能性を確定し創設の理由づけが求められる
こうして次回の委員会までに計画の骨子が組み立てられてゆく
楽しく根気の要る作業はまだまだ続く
光明が見えたぶんだけモチベーションは維持される
地域福祉を担う小さな町の社協だからこそ
やらねばならぬことがある
町民とおもいを一つに束ねて動く実践計画
福祉社会の実現に向けてようやく確かなカタチを見せ始めてゆく
まだ先は長い
委員と共に熱い論議を続けたい
それが町民と築く福祉でまちづくりの基調となり基盤となる
社協の事務局長は思い入れの深かったあずましプランが
委員に受け入れられたことを素直に喜んだ
10年かけて福祉でまちづくりの土台をつくってきた
福祉課題と解決への行動指針を共有し行政共々町民と協働する
ダイナミックな動きが生まれることを予感した
昨日まで降り積もった雪は冷たい雨にとかされてゆく
心に積もった福祉へのおもいだけはぬくもりを増していた
胸に去来する熱いおもいを束ねて計画づくりは愉しきものとなる
〔22021年12月4日書き下ろし。町民フォーラムの意見の集約作業が終わった。計画づくりの要の作業を丁寧にすることからしか我が事の計画と実践への動機付けにはならない。地域包括ケアシステムの協議体の欠陥はここにある。建前だけでは民心は動かぬ。月形町の第2期あずましプランはHPで掲載中〕