厄介な訪問者

月に1度必ず発疹にさいなまれる
虫に刺されたような発疹
それが所々全身に現れる

かゆみ止めの塗り薬はまだあった
アレルギーを抑制する薬を処方された
五日間服用して前回は完治した

体質が変わったのだろうか
原因不明の発疹にハッキリしたこと
自宅でいる時には症状は出ないこと
さらに食べ物ではないこと
食物アレルギーなら時間差はないだろう

医師は診断にいまひとつ確信が持てなかった
今回は症状が軽くて済みそうだ
忙しくしていたことでの疲労が関連するのか
何とも不思議なことが身体の中で起こっていた

70の齢を超えた身体は抗体力が弱くなる
何が起こっても受け入れるしかない
診察券だけでどれだけたまったことだろう
厄介な訪問者は加齢と共に増えることだろう

久しぶりに出た腰痛もようやく治まりつつあった
厄介な訪問者とは仲良くしたくはないけど
時々の体調の変化にどのように対処するのか
介護準備はこうして身につけていくのだろう
いつかの日のために今は安心が求められる

〔2021年12月5日書き下ろし。昼前に函館に発つ。常備薬と腰痛、アレルギーの薬を持って、安心を担保する。今年も今週で旅は終わる〕