戦争ときずな計画

12月8日 80年を迎えた太平洋戦争開戦の日
戦争の犠牲となった多くの兵士と国民に哀悼の意を捧げます
犠牲と苦渋を強いられ残された遺族の痛みとその後の苦難を想像します
間違えを正そうともせず負ける戦いを命じた者たちを糾弾します
戦争反対者を密告し非国民と嘲り排除した者たちの護身は否定できません
常に戦争を商売にして軍人や政治家と結託して儲けた者たちを許せません
その歴史の教訓から学べぬ者たちがいまも政治の要にいることを批判し続けます
懐古主義者が平和憲法を統治に都合のいい改正を目論むことに反対します
議会政治の根幹をなし崩した者たちへの糾弾と批判はやむことは決してありません

戦争体験した世代がこの国の礎となる
平和な暮らしの中で人として幸せに生きたい
この願いを実現するために貧困にもめげず
一生懸命働きさらに働いて経済を成長させた
自衛の為の自衛隊もしっかりと平和憲法を遵守する

80歳以上の高齢者は戦争の過去を忘れてはいない
予科練で青春の挫折を味わった亡父も94を数えていただろう
世界中の紛争を見聞きするたびに身につまされ憤りを覚える
どれほどか人間は愚かで残虐なのか悪の限りを尽くす

登別市の第4期きずな計画はカタチを成してきている
策定に参画し地域を福祉で耕してきた戦前戦中派の委員の方々
17年間地域で平和を築き上げてきた戦前戦中派の委員の方々
その労苦に感謝しつつ平穏な日々を送っていただくために
次世代の市民は平和な社会を築くために誠心誠意努めたい

戦争ときずな計画は対極にある
武器を持つ手は福祉を拓き耕す手に変わる
誹謗する醜い心は福祉で浄化され寛容の心に変わる
病んで老いて死にゆく身は福祉の支えで平穏無事を保つ
子どもらも若者たちも福祉から平和を学ぶ
次世代は福祉で平和な社会と暮らしを体現する人となる

その指針として地域福祉実践計画きずなを市民と共有したい
平和を希求してやまない市民の願いを知恵と行動に結集する
ここに生まれてよかった暮らしてよかったと語り継ぎたい
きずなのきずなたる大きな福祉力を見える化するのは
ひとりの人として家庭人として市民として地球人としての責務です

〔2021年12月8日書き下ろし。日々の暮らしに当たり前にある平和を登別市きずな計画に見出すことが、悪しき戦争の歴史を繰り返さない決意でもあるかとはたと気づいた〕