ラベンダーは 札幌の南区が発祥の地と熱く語る
ふるさとが大好きな学生だった
2019年6月 地域おこしのイベントに参加した
閉店したメガネ屋さんの壁を 黒板仕様にするペンキを塗った
子どもから高齢者まで 楽しそうに参加した
突然紙芝居が始まったり うどんの屋台まで出てきた
単なる壁塗りではなく 楽しいコミュニティがそこに現出した
仕掛けたまちづくりコーディネーターの企画力に驚かされた
8ヶ月後 コロナが道内にも流行する兆しが出始めた頃だった
南区の果樹園の協力をもらって 友だちとアップルパイを作った
果樹も地域の特産物だった
地元の活性化に挑んだ高校生は 販売して収益を得た
ボランティアでしてるのに お金を得ることに戸惑った
2021年藤女子大学に入った
7月東京五輪の前後 道内はまん延防止法が発令されていた
地元でラベンダー祭りが開催され参加した
札幌市大の主催する「高齢者と広場で話そう」イベントにも参加した
9月後期の授業で ボランティアに関する科目を受講した
いままでのボランティア活動は 苦にならなかった
いままでの活動をふり返りながら ボランティアを考えた
高校生の時から
人と物をつなぐ不思議な力を持っていた
着想も良かった
行動にも迷いはなかった
学習能力も高かった
新しい発見が次のモチベーションとなっていた
まちづくりの担い手となる若い旗手の芽が育つ
彼女は純粋なおもいを素直にカタチにできる
彼女は一途におもいを実現する行動力がある
彼女なら人を魅了し人が集まる
彼女への期待を込めて
仲間を募り団体を立ち上げることを助言した
想定外のことでビックリしていた
地域の活性化は 柔らかい創造力と逞しい行動力を求めている
ボランタリーな活動から多くを学び 大きく成長する可能性を感じた
アップルパイの収益金は 活動資金の造成になると助言した
その資金を地域で回していくことも 彼女ならできるだろう
ボランティアの世界は 学ぶ力を妨げない
もっと自由に楽しく 思う存分やるといい
明るいキャラクターと 天性の行動力が頼もしい
人と物をつなぐ 確かなネットワーク力も半端ない
地域でやるべきことを見出す 大事な存在となった
心底ふるさとを愛する人に心寄せ 仲間の輪ができることを願う
ひとりからしか ことの始まりはない
〔2021年12月14日書き下ろし。ボラをテーマにした講座で出会った藤女子大生のアクティブな活動にボランティア学習の豊かさを学んだ〕